2017年6月27日火曜日

伊勢おやきの新作商品を食べてみた

 このブログではたびたび 伊勢おやき を取り上げていますが、このあいだ、高速道路の御在所サービスエリアに寄ったら、屋外テントで伊勢おやきを売っていたのを見つけました。


 通常メニューのほかに、夏季限定だという「みそなす」と「新姫(にいひめ)レモン」という新メニューがあったので購入してみました。

2017年6月26日月曜日

山藤の「串焼きひもの」を食べてみた

 もう一年以上前からこういうものがあるということは知っていたのだけれど、実際に一度も食べたことがなかった「串焼きひもの」を買ってみました。製造しているのは三重県南伊勢町にある、山藤(やまとう)という高級干物のメーカーです。


 一口大に切られて竹串に刺さった干物が、あからじめ調理されて(焼かれて)真空パックに入ったものです。イベントの特売で買ったので、これ3つで税込み1000円でした。

2017年6月25日日曜日

法に触れなければ問題はない

 ホームページに掲載すべき産業廃棄物の認定施設リストから特定業者を抜かしていたり、県の物品等調達優遇制度において、企業が障がい者を就労させていることを確認すべきなのを怠っていたり、原則として県外在住者の子弟は県立高校に越境入学できないところ、スポーツ強豪校などで違反事例が見つかったりと、ここ数カ月で「不適切な事務処理」が次々と明らかになっている三重県庁。わしのような一事務職員にとっては、正直なところ、明日は我が身ではないかと身につまされる気がします。
 行政事務には膨大な実施要領やマニュアル、手順書があり、無数の事務手続きが定められています。これらすべてを熟知し、まったくミスを犯さずに遂行するのはそれなりに難しさがあり、それゆえに稟議とか相互チェックが重要で、もちろん県庁でもそうした手続きは決まっているのだけれど、多くの業務を抱え、時間に追われていると、事の大小にかかわらず、いつ、どこにミスや過失や錯誤が潜んでいるかはわからないものです。
 伊勢新聞のコラム「大観小観」が、一連の不適切事例の謝罪会見時に、事務処理にミスはあったが法令には違反していない、と弁明する県職員について書いています。

2017年6月24日土曜日

志摩市がソーラー建設抑制条例を制定

 三重県志摩市が、太陽光発電施設、いわゆるソーラー発電所などの設置を抑制する条例を制定し、7月から施行することとなりました。三重県内の自治体としては初めての制定となります。
 条例は「再生可能エネルギー発電設備の設置と自然環境等の保全との調和に関する条例」が正式名称。太陽光発電を始めとした再生可能エネルギーによる発電施設の建設が、志摩市の優れた自然環境や景観の消失、農林水産業への影響をもたらしかねない ~市民団体などによれば、すでに開発行為も含めて大きな影響をもたらしている~ ことから、再生可能エネルギーの普及と生活環境の保全との調和を図るために制定されたものです。
 条例の主な内容は次のようなものです。
1)条例が適用されるのは、太陽光発電設備のうち事業区域の面積が 1,000 平方メートル以上、発電出力が 50 キロワット以上、または海上など水面域に設置するもの。など。
2)市長は市自然環境保護審議会の意見を聴いたうえで、景観の保全が必要な区域や、災害の危険性が高い区域、農地・漁場などとしての保全が必要な区域などを「事業抑制区域」に指定できる。

2017年6月22日木曜日

三重県内のダムリンク

 今年の梅雨の前半は、予報に反して空梅雨でした。わしの知り合いの農家も皆さん大変苦労されているようで、今日は津市にある安濃(あのう)ダムの貯水率が6月20日時点で4.8%となり、6月としてはこの10年間で最も低い率となったことが大きく報じられました。(安濃ダムのホームページによると、6月22日時点では有効貯留率は10.2%にまで回復したようですが。)
三重県公式ウェブサイト 安濃ダムのページ より
また、宮川ダム(大台町)でも渇水が進み、今日から農業用水は35%の節水となったとのこと。

2017年6月20日火曜日

人類初のおかしなかき氷機が新発売へ

タカラトミーHPより
 三重県を代表する食品といえば、赤福、井村屋あずきバー、ベビースターラーメンの3つですが、GIGAZINEによれば、このたびタカラトミーから、井村屋あずきバー専用のかき氷機「おかしなかき氷 井村屋あずきバー」が新発売されることになったそうです。
 井村屋あずきバーは、一説には世界一固いアイスと言われているそうで、確かに通常のアイスキャンディーに比べても固さは突出しています。これはわざと固くしているわけではなく、ぜんざいと同じ、あずき、砂糖、コーンスターチ、塩、そして水あめで作られていて、通常のアイスに添加されている柔らかくするため材料が含まれていないことが一因とのこと。また、食物繊維の多いあずきがぎっしりと詰め込まれているため含有する空気の泡が少ないことも、固い理由だそうです。

2017年6月19日月曜日

ギンザシックスに行ってみた

 今年4月、東京・銀座にオープンした GINZA SIX(ギンザシックス) に行ってきました。
 ギンザシックスは銀座6丁目にあった松坂屋銀座店の跡地に建設された、4万7000平方メートルもの床面積を有する巨大商業施設。事業主であるJ.フロントリテイリングは百貨店の老舗である大丸と松坂屋が合併して誕生した会社ですが、この背景には量販店や専門店の進出による百貨店というビジネスモデルの長期衰退があります。ギンザシックスも「脱・百貨店」のコンセプトで建設されたものと報じられ、実際にJ社の山本良一社長は東洋経済の取材に「呉服屋から百貨店に変わったのと同等レベルの大きな変革をしていかないといけない」と語っており、イノベーションの具現化がこのギンザシックスであることが垣間見えます。
 わしも前々から関心はあったのだけれど、銀座に行くような用事もなく、週末、偶然に東京に行く機会があったので、ほんの1時間ほどですが行ってみました。
 結論から言えば、わしには生涯縁がない高級ブランドの集積地でしたが、店内のデザインやインテリアなどはやはり非常に非凡なものを感じたのでメモしておきます。

2017年6月18日日曜日

瑞風効果は難しい

 JR西日本が運行する豪華寝台列車「瑞風」(みずかぜ) ~正式名はトワイライトエクスプレス瑞風、だそうです~ が6月17日から運行を開始しました。
 京都・大阪から下関に至る、1泊2日の4つの片道コースと2泊3日の周遊コースがあって、運賃は最も価格が安いもので一人27万円。最も高額なのは周遊コースのザ・スイート利用で125万円。贅が尽くされた車中で景観を見ながら食事を楽しむなどのほか、途中では「立ち寄り観光地」で下車し、専用観光バスで目的地まで送迎されるなど、本当のセレブ旅行、超高級鉄道旅が演出されているそうです。
 驚くべきことに高額な瑞風の旅行は人気沸騰中で、チケット入手は数か月待ち状態とのこと。豪華寝台列車はJR九州のななつ星や、JR東日本の四季島なども先行しており、今まで日本にはなかった新しい鉄道旅として定着しそうです。
 山陰線、山陽線の沿線各地は大歓迎ムードで、住民らが小旗を振って迎えたり、民謡踊りや太鼓などのイベントなども開かれたというニュースが伝えられていますが、果たして地元が期待する「瑞風効果」なるものが本当にあるのかにわし的にはやや不安を感じるところではあります。

2017年6月17日土曜日

公開で直接討論しらたらどうか?

 一部の自治体による高額返礼品が全国で問題となっている「ふるさと納税」制度ですが、国(総務省)が5月24日、三重県鳥羽市と志摩市に対して(両市が返礼品に使っている)「真珠製品は資産性の高い宝飾品に当たる」ことを理由に返礼品から削除するよう要請する文書の送付があったと各紙が報じています。
 この文書は4月1日に総務大臣が全国の自治体に対して、①返礼品額の上限の目安を3割とする、②宝飾品や時計、カメラなどは返礼品に加えない、③高額な物品は返礼品にしない、などを趣旨とした通知を送ったことを受けて、総務省市町村税課長名で送られてきたものだそうで、志摩市の竹内市長は「真珠は地場産業の根幹で容認はできない」、「(市内の)真珠生産額が160億円あったピーク時の4分の1まで落ち込む中、(伊勢志摩)サミットやふるさと納税で回復傾向に転じた。宝飾品ではなく魚介類と同じ水産物」と反発し、鳥羽市や、真珠養殖が盛んな長崎市などと連携して国への働きかけを強めていくと述べたとのことです。(5月31日付け毎日新聞、伊勢新聞など)


2017年6月16日金曜日

あなたの隣で「無知」が口を開けている

 NPO法人Mブリッジが コミュニティビジネス実現への第一歩 というセミナーを6月17日(土)10:00~12:00、松阪市市民活動センターで開催するそうです。コミュニティビジネスとは
・市民が主体となって、地域が抱える課題をビジネスの手法により解決する事業の総称NPO法人コミュニティビジネスサポートセンターによる定義)あるいは、
・住民自らが地域コミュニティを元気にすることに目的をおき、社会的排除に会う人を出さない。かつ地域固有の資源を積極的に活用し、コミュニティ内外の問題解決と生活の質の向上を目指し、そこに住む人々が活き活きと快適に働き、暮らすことに主眼をおいた新しいタイプの21世紀のビジネスコミュニティビジネス総合研究所による定義)のことです。
 政治や行政、学校といった、いわゆる公的なセクターの機能不全が深刻な現在、地域課題を「民」が主体になってビジネスの手法で解決し、継続していくべきなのは時代の必然です。この意味で、今回のセミナーは非常に有意義なものであると断言できます。

2017年6月15日木曜日

相対的に見てみよう

 三重県が「平成28年観光レクリエーション入込客数推計書・観光客実態調査報告書」を公表しました。
 これによると、平成28年の三重県内の観光入り込み客数は4189万人となり、平成27年から267万人(6.8%)の増加となりました。これは伊勢神宮の式年遷宮があった平成25年の4080万人も上回り、現在の統計方法となった平成17年以来で最多の数字となりました。
 地域別に見ると、伊勢志摩が1000万人で7.3%増。中・南勢が824万人で何と30.7%の大幅増。その一方で、伊賀は5.3%減で303万人にとどまりました。
 観光地別に見ると、伊勢神宮が4.3%増の874万人、賢島エスパーニャクルーズが51.8%増の16万人、英虞湾景観(ママ)が41.9%増の15万人となっています。
 この結果を「G7主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)の開催の効果」などと言っている人もいるようですが、国土交通省観光庁が先だって発表した「観光白書」によると、どうもこれは、そうではありません。

2017年6月14日水曜日

日本社会が沈滞している理由

 今から数年前です。町ゆく庶民に「一番パンダが多くいる都道府県はどこだと思いますか?」とインタビューする番組をやっていました。
 東京ロケと思われ、そのためか半信半疑に「東京?」と答えるか、「それは東京でしょ。上野動物園!」と断言している人がほとんどで、最後に「それは実は和歌山県です」と教えられると一様に驚愕していました。
 「ええっ! 和歌山にパンダがいるの!?」というふうに。
 面白おかしく映像を創るのがテレビですから、正しく答えた人は全部カットされていたのでしょうが、このような情報格差というか、地域格差の認識は、東京の人だけでなく、地方に住んでいる人も実は同じではないかと思います。東京には何でもある、東京が一番である、とは東京都民だけ、首都圏の住民だけでなく、全国の人が何となくそう思っているのです。

2017年6月13日火曜日

日経MJ 2017年上期ヒット商品番付

 日経MJの6月7日号に、恒例の日経MJヒット商品番付(2017年上期(1~6月))が掲載されていました。
 6月と12月、このヒット商品番付のニュースを見るたび、本当に時間が経つのは早いなあと実感しますが、それはさておき。
 今回は東の横綱は大相撲「稀勢の里」。日本人横綱(今は日本出身横綱と呼ぶそうですが)の誕生は19年ぶりで、白鳳関が盤石の一強で少々マンネリ気味だった大相撲は、確かに大きく盛り上がりました。MJは「ケガをしながら逆転優勝した(稀勢の里の)姿に心を動かされたように、土俵際から巻き返し、底力を発揮した商品やサービスに引かれる消費者が多かった。」と分析しますが、まあこんなの理屈はどうにでも付くのでしょう。
 西の横綱は、わしにとって名前だけ知ってはいるけど全く未知、未触の商品である「ニンテンドースイッチ」でした。

2017年6月12日月曜日

注目のソーシャルビジネスセミナーが津で

 日本政策公庫や三重県信用保証協会などが構成している、「三重ソーシャルビジネス支援ネットワーク」の主催により、7月3日(月)14時から、津市のアスト津で ソーシャルビジネスセミナー in 津 が開催されます。
 ソーシャルビジネスとは、環境、福祉、まちづくりなどの分野における社会課題を継続的な事業で解決するものの総称(NPO法人コミュニティビジネスサポートセンター 代表理事 永沢映氏による)であり、企業による通常の事業活動では採算が取れず、かといって行政機関が解決に税金を投入しても効果が持続しない、という相反する状況を「ビジネス」の手法で解決しようとするものです。
 地域課題を解決するプロセスの中で、収益をあげられる(マネタイズできる)部分を見つけ、あるいは創造してビジネスモデルを作り上げ、実際にその事業を行うことで利益を生み出し、それによって事業を将来にわたって持続していくというもの。
 普通に考えても経営が難しそうなソーシャルビジネスですが、セミナー講師を務めるのは、あの秋元祥治氏です。必聴のセミナーといえるでしょう。

2017年6月11日日曜日

仏都・伊勢を往くの「中間まとめ」

業務連絡
 一部の方からご好評を得ている「仏都・伊勢を往く」シリーズですが、投稿にラベルとかタグがないので検索しにくいというお声をいただきました。
 ですので、ここで軽くまとめておきます。


2017年6月10日土曜日

仏都・伊勢を往く(田宮寺編)

 明治以降、新政府の方針により神仏分離が命令され、伊勢神宮のお膝下である伊勢の町(宇治・山田)ではそれが特に徹底されたため、現在では多くの仏教寺院やお堂は姿を消してしまいました。
 しかし、江戸時代以前には伊勢神宮・内宮(ないくう)の鳥居前町である宇治、外宮(げくう)の山田とも、多くの寺院が建ち並んでおり、たくさんの僧侶が神前で読経などを行う、いわゆる「法楽」を盛んに行っていました。伊勢は神都であるとともに仏都でもあったのです。
 伊勢神宮の神職の中にも仏教に帰依する者が多数おり、末法思想が浸透した平安時代後期になると、祭主や禰宜といった高級神職が一族のための氏寺を建立する事例さえ現れます。この田宮寺もそういった法楽寺の一つです。

2017年6月9日金曜日

なぜ日本は自販機であふれているの?

 GIGAZINEに、100万回以上も再生されるほどの人気を集めているという、アメリカのニュースメディアであるVoxが公開した動画が紹介されています。(リンクはこちら
 なぜ日本にはこんなにも自動販売機が多いのか(Why Japan has so many vending machines.)とタイトルされたこの4分ほどの動画は、Voxのレポーターが日本滞在中に「自動販売機がどこにでもある」ことに気付き、その原因を考察したものです。


 その結果、彼がたどり着いた結論は、わしにとっても非常に示唆に富むものだったのでメモしておきます。

2017年6月8日木曜日

三重県でも梅毒患者数が急増

みえ保環研ニュース 第64号より
 近年、性感染症である「梅毒」が国内でふたたび流行していることが、様々なメディアで報じられています。
 やや古い記事ですが、日刊SPA!によれば「国立感染症研究所のデータによると、’11年には全国で827人だった感染者数が昨年は2697人に増加。さらに今年(はんわし注:平成28年)の7月3日時点で2000人を超え、年内に4000人に達する可能性も出てきているのだ。・・・さらに深刻なのは女性の感染だ。’10年以降の5年間でなんと5倍。」とのこと。(2016.09.04付け 若い女性の「梅毒」感染が急増。医師も危惧する異常事態
 詳しくは日刊SPA!を読んでいただくとして、それでは三重県はどうなのかと思って検索したら、三重県保健環境研究所が今年3月発行の「みえ保環研ニュース(第64号)」で、この事実を伝えていました。すなわち、三重県内でも平成23年から梅毒患者が急増しているというのです。

2017年6月7日水曜日

熊野で夢のオーディションが!

 わしは東紀州ほっとネット くまどこ で見るまで知らなかったのですが、地元ではすでにかなり有名な話らしいです。
 このたび、熊野市の漁村、二木島町を舞台にした劇場公開長編映画「海にのせたガズの夢」が制作されることになり、7月から撮影が開始されるというニュースです。
 監督の矢口鉄太郎氏は小学生の時に尾鷲市に引っ越し、三木里小、北輪内中から木本高校へ進学した経歴を持つ、東紀州地域に非常にゆかりの深い人物。
 卒業後は東京の映像専門学校に進み、TBS勤務を経て現在はCMやテレビ番組のディレクターとして活躍しているとのこと。
 5月にはヒロイン役の神谷えりなさんなどキャスティングも決まり、6月24日(土)と25日(日)には三重県熊野庁舎において「夢の地元オーディション」が開催されるそうです。くまどこによれば、オーディションは年齢不問で自己PRのあと簡単な芝居があり、これにパスすれば同映画に出演できるとのことです。(事前申し込み要)
■くまどこ 6/24・25 映画「海にのせたガズの夢」の「夢の地元オーディション」開催(2017/06/05)

2017年6月6日火曜日

興味深い経営革新承認数の推移(マニアック)

*マニアックな内容なので、中小企業支援関係者以外は無視してください*

 わしが中小企業から経営相談を受けたときに、まず薦めるのは「経営革新計画の承認制度」です。
 中小企業等経営強化法という法律に基づく国の支援制度であり、
1)中小企業がこれまで自社では取り組んでいなかった、新商品・新サービスの開発や生産・提供、新たな生産方式や販売方式の導入などの新たな事業活動を行う場合で、
2)付加価値額などが年3%以上伸び、かつ、経常利益が年率平均1%以上伸びる計画(経営革新計画)を作成し、
3)その計画を都道府県知事が承認すること
により、政府系金融機関による低利融資や、信用保証の特例、特許料などの減免措置が受けられるというもので、中小企業にとって非常に有利な支援制度ということができます。
 平成11年度にこの制度が発足して以来、全国でのべ6万3千件以上の計画認定があり(平成28年度末時点)、多くの中小企業が経営の革新、すなわちイノベーションに取り組んでいます。

2017年6月4日日曜日

住民のものだけではない市長選挙

 尾鷲市の市長選挙が6月4日に告示されたとのことです。わしは当然もはや市民ではないし、特定の政治的立場もありません。しかし、このブログは尾鷲在住の方にもご覧いただいているようなので、尾鷲市長選は市民(有権者)だけのものではなく、三重県全体、いや全国の過疎地域全体に情報共有されるべきものだと思います。
 どう言うことか。
 よく田舎(失礼!)の首長選挙や議員選挙では、「○○市から日本を変えよう」とか、「△△市の活性化なくして日本の活性化なし」などというスローガンが唱えられます。日本はこれからさらに少子化と高齢化が進みます。尾鷲市や鳥羽市のような地域は、来たるべきこれらの課題の先進地であり、もしこうした地域で子供の数が増えたり、高齢者が生き生き暮らせるような施策を行い、成果を上げることができたなら、これが日本全土に展開されるようになる。つまり、地域イノベーションの先頭に立つことができるのです。
 選挙活動は票目当てなのは当然ですが、少なくない候補者は、きっと我が市、我が街・村がそういった成功例を生み出す地域となりたいと本心から確信してはいるのだと思います。(思いたいと言うべきでしょうか。)

2017年6月2日金曜日

「宮川堤」が土木学会選奨土木遺産に

 国土交通省三重河川国道事務所のホームページによると、一級河川宮川の下流、伊勢市内の右岸堤防(通称「宮川堤」)が平成28年度土木学会選奨土木遺産に認定され、先月名古屋市内で認定書授与式が行われたとのことです。
 推奨土木遺産とは、歴史的な土木構造物の保存に資することを目的に設立された認定制度で、三重県内では5例目となります。
 宮川堤は、近世(江戸時代)に伊勢神宮・外宮とその鳥居前町である山田の市街地を洪水から守るため築かれた堤防で、本堤と刎出し(はねだし)、堤外植樹等で構成され、現代でも治水機能を持つ土木遺産であることから認定に至ったそうです。
 伊勢市役所ホームページにある「宮川堤の歴史年表」を見ると、外宮と山田の街の歴史は、宮川の洪水との闘いの連続だったことがわかります。
 今では想像することが難しいですが、古代~中世の宮川は河道が一定しておらず、現在より南側(市街地側)には複数の支流が流れ込んでおり、大洪水が数十年おきに常襲していました。

2017年6月1日木曜日

尾鷲名物「ガスエビ」を知っているか?

 三重県尾鷲庁舎裏にあった昼食専門店「凛」が惜しくも先日閉店してしまいました。そこで昼メシに食べたいろいろな尾鷲の魚、イカ、タコ、エビ、貝、海草の豊富さと美味しさは、わしにとって新鮮な驚きでしたし、今となってはおそらくもう二度と食べられないものも多いだろうと思います。その代表的な一つが「ガスエビ」です。
 ガスエビは尾鷲ではかなりポピュラーな食材ですが、尾鷲以外の場所ではあまり見るこ
ガスエビ(尾鷲市役所HPより)
とができません。少なくとも、伊勢、鳥羽のスーパーなどで売られているのをわしは見たことが一度もありません。
 正式にはヒゲナガエビという体長10cmほどの深海に棲むエビで、尾鷲で沖合底曳網漁が行われる秋から春にかけての季節の味です。(北陸にも「ガスエビ」というエビがあるそうですが、これはトゲクロザコエビという尾鷲のガスエビとは別の種類らしいです。)
 なぜガスエビという名前なのか?ですが、「背わたを取るとき、ガスの臭いがプンとするのでガスエビと呼ぶのだろう。」ということだそうです。(一日一魚から引用。リンクはこちら。)

2017年5月31日水曜日

佐藤琢磨氏に県民栄誉賞を

 モナコグランプリ、ル・マン24時間レースと並んで自動車の世界3大レースと言われている「インディ500」で佐藤琢磨選手が日本人ドライバーとして初優勝しました。
 インディ500は「インディアナポリス500マイルレース」の略称で、アメリカ・インディアナ州のインディアナポリス・モーター・スピードウェイで毎年5月に開催される北米最大の自動車レースです。
 佐藤選手の優勝がどれほどの偉業なのかが日本の報道ではピンときませんが、当然ながらアメリカでは大ニュースであり、冷泉彰彦氏によると「(インディ500は)野球ならワールド・シリーズ、NFLならスーパーボールに匹敵するほどのスポーツイベントであるとともに、こうしたカーレースを支持しているのは白人が多いことから、白人の保守層を象徴するイベントでもあり、ここで日本人が優勝を成し遂げたことは、「クールジャパン」の多様性を示す意味でも大きな功績」だとのことです。(リンクはこちら
 デンバーの地方紙の記者が、佐藤選手の優勝を人種差別的なニュアンスで論評して大きな世論の反発を受け、結局解雇されたことも、このような文脈の中ではなるほどと理解できます。

2017年5月30日火曜日

尾鷲市VS熊野市カタログの戦い

 三重県の南のほうの、何となく「あのへん」と一括りにされてしまいがちな尾鷲市と熊野市。人口は尾鷲市が18,537人に対し、熊野市は17,545人とほぼ同じくらいで地形も気候も似ており、地域外から見るとまるで双子のような両市ですが、実際にはお互いが東紀州地域の盟主の座を巡って「ライバル視」している関係です。
 また、わしが実際に住んでみた経験でも、ざっくり言って尾鷲は漁師文化、熊野は農業文化という違いは、わりと顕著です。
 わしは、この両市が強力にプッシュしている地域産品の通販のカタログをほぼ同じタイミングで入手したので、さっきしみじみ見比べていたのですが、やはり2つの市で違いというか個性を強く感じたのでメモしておきます。(深い意味はないので深読みしないでください。又、当事者の方々にはどうかお気を悪くなさらず。)
 左が、協同組合尾鷲観光物産協会が行っている「尾鷲まるごとヤーヤ便」、右が一般財団法人熊野市ふるさと振興公社の「熊野を贈る 2017夏ギフト版」です。

2017年5月29日月曜日

「棚獲得」競争に敗れたカール

 今は亡き三橋美智也さんの甲高い歌声と、口の周りがヒゲで真っ黒なカールおじさんのコマーシャルであまりにも有名な、明治製菓の定番商品であった「カール」が今年8月いっぱいで生産拠点が集約され、東日本での販売を終了することが大きな衝撃を与えています。
 わしの子供のころからあるお菓子で、小学生くらいまでは本当によく食べていましたが、思い返してみると大人になってから、少なくともここ20年近く自分でカネを出してカールを買った記憶がありません。食べたのは、セミナー後の懇親会なんかで、大皿に盛られたスナック菓子の一つとしてつまんだ程度で、販売終了となると大騒ぎするけれども、普段は見向きもしなかったわしにも販売終了の責任はあるのでしょう。
 明治製菓がこの決断を下した理由について、マスコミやネットでは情報がいろいろ飛び交っていますが、今日の日経MJに、「カール退場の真の原因はコンビニの商品棚の獲得競争に敗けたからだ」みたいな考察があって面白かったのでメモしておきます。

2017年5月28日日曜日

指導力と「思いつき」の間

 先週、政府の教育再生実行会議に出席した安倍首相が「キッズウイーク」なる制度の導入に意欲を示したそうです。小中学校の夏休みなど長期休暇の一部を、別の時期に移して一週間程度の長期休暇とし、休日を分散取得するという仕組みです。
 読売新聞の記事によると、今年の夏休み、8月の最終週(8月27日(月)~31日(金))を、たとえば11月の第2週(11月5日(月)~9日(金))にブロックで移す、というイメージになるようです。(5月12日付け リンクはこちら
 このようにすると、つまり夏休みは5日間短くなり、その代わりに11月に平日5日間プラス土・日の1週間の連休「キッズウイーク」が新しく生まれることになります。(ただし、実際に「キッズウイーク」をいつの時期に設定するかは国が決めるのでなく、地方自治体や学校に任せるということのようです。)
 この目的は、政府が進めている働き方改革の一環として、親子で過ごす時間を増やすために、保護者の有給休暇取得を促すのが狙いとされます。しかしそれと同時に、いやそれ以上に、政府の本音は観光需要の分散化や消費需要の喚起にあることは明白でしょう。

2017年5月26日金曜日

こんな国と競わなければいけないのか

 今日の三重県は、昨年ちょうど今ごろ開催されていたG7主要国首脳会議(いわゆる「伊勢志摩サミット」)の回顧ニュースが喧しい一日でした。
 サミット会場となった志摩市のホテルなどの警備費用に340億円が支出され、三重県が行った道路整備や歓迎イベントなどの費用にはさらに93億円もが支出されたそうで、サミットで首脳たちが話し合った内容よりも、マスコミや県民の関心は三重県にもたらされた経済効果が果たして投資費用に見合っているのかどうかにもっぱら集まっているようです。
 しかし当然ですが、400億円以上もの政府支出は公共工事と同じで、莫大な投資効果をもたらします。これによって伊勢志摩地域が大きく潤ったことに疑う余地はありません。
 一部の報道では、同じ伊勢志摩地域内でも地区によって、あるいは業種によって恩恵に濃淡があったことが批判されていますが、これも謂れのないことで、すべての地域のあらゆる企業、住民に平等な経済効果が生まれることなどあるはずがありません。

2017年5月25日木曜日

地方企業にとっての働き方改革

 地方経済にとって「まち・ひと・しごと創生」などと煽られた地方創生ブームは昨年度いっぱいでピークアウトし、次のブームは「働き方改革」に移ってきているようです。
 わしも仕事柄、三重県内の中小企業経営者や商工団体関係者とはよくお話しするのですが、2~3年前から政府の地方創生政策により中小企業向けに新商品・新サービスの開発や設備投資に対して様々な補助金がばら撒かれていたものの、多くの経営者や関係者がそのころ口にしていたのは「人手不足」であり、新卒者の確保も難しく ~この数年で高卒者、大卒者の就職率は劇的に回復しました~、さらに中途採用もどんどん厳しくなっている中で、このままでは地方の中小企業は忙しすぎて黒字倒産するところも出てくるだろう、とよく耳にしました。
 その意味で、ようやく政府の中小企業対策も、多様な労働力の活用や、子育てや介護と両立できる働き方の確立などに目が向けられてきた感があります。
 そのような大きな経営環境変化の中、伊勢市にあるICT企業、株式会社コムデックが非常に興味深いセミナーを行うようですので情報提供しておきます。

2017年5月24日水曜日

食べてみないとわからない

 たぶん今年の3月ごろ、道の駅 紀伊長島マンボウ(三重県紀北町)でこの、鰹のなめろう を購入しました。
 なめろうとは、鰹とかアジとかの旬の魚を包丁で細かくたたいて、みじん切りにしたネギやショウガなどの薬味、味噌や醤油などを混ぜてさらに叩き、ペースト状にした料理です。
 素朴ながら意外に手間がかかり、何より新鮮な魚でないと作れない一品です。全国各地の漁村でこの「なめろう」は郷土食として食べられてきており、紀北町でも、いわば「地元の人だけが食べてきた美味しいもの」的なご当地メニュー、おふくろの味ということができます。
 そんな「なめろう」がこの値段で買えるとしたら、しかも三重県産の鰹や野菜で作られたものだとしたら、これは非常にお買い得なものだと思います。
 問題はこの、まるで宇宙食のようなパッケージです。

2017年5月23日火曜日

地域活性化の正攻法に思える

 今日ふと紀南新聞オンラインを見ていたら、わしにとって大変な驚きに思えるニュースが載っていました。団結して熊野地域活性化 美し国おこし引き継ぎ という5月18日付けの記事です。
 美し国は「びしくに」ではなく、「うましくに」と読ませます。先代の三重県知事が提唱した政策で、日本書紀に「伊勢の国」(はんわし注:古代国制であり、現在の三重県の一部に当たる)が「都にも近い、美しい国(うましくに)」であるという表記があることから着想したもので、三重県の多様な自然や風土、文化、伝統を総称した「文化力」なる概念を定義し、文化力を使って県内の各地域を活性化していこうという社会運動でした。
 この文化力とやらがあまりにも漠然とした概念だったため、政策としての「美し国おこし」活動は、市民活動、地域ビジネス、文化、農林水産業、商工業、福祉か、はたまた教育か、いろいろな分野のさまざまな活動がごった煮となって、かえって外部からは(内部からも)何をやっているのかがよくわからない運動になってしまいました。
 その後、美し国おこしを提唱した知事が退任して、新知事からは前任者の政策ゆえまったく顧みられることがなくなり、自然と県政からは消滅し、そのうち事業も終了して、わしも含め多くの県職員も忘却の彼方にあった、その「美し国おこし」が、紀南新聞が報じるところによれば、熊野市や南牟婁郡ではまだまだアクティブだというのです。

2017年5月22日月曜日

官僚は何をしなければいけないか

不安な個人、立ちすくむ国家 より
 経済産業省の次官・若手プロジェクトなる勉強会が先日公表した「不安な個人、立ちす くむ国家 ~モデル無き時代をどう前向きに生き抜くか~」という資料がネット上で話題を集めているそうです。
 わしの知り合いの何人かもSNSで取り上げていたのでこのサマリーを読んでみたのですが、正直なところ、普通の行政機関なら、あるいは一定規模の企業とかNPOなら、すでに数年前から議論の段階はとうに済んでいる論点であり、わしにとってあまり目新しい気付きはありませんでした。
 これはかなりの人がそう感じたらしく、ライブドアニュースの記事でも、この資料に対しては賛否両論があるみたいなまとめがされています。
 要はこれからの日本では少子高齢化が進み、国の財政支出は年金や医療費などの社会保障費が多くを占め、ますます硬直化する。なので発想を逆転し、老人福祉は削減して若年者向けに教育費の支援などに政策を移行して、意欲と能力のある個人(若者)が能力を存分に発揮できるような社会のあり方にしなくてはいけない、というものです。

2017年5月20日土曜日

仏都・伊勢を往く(蓮台寺編)

 平安時代中期、世界が終末に向かうという、いわゆる「末法思想」が貴賤を問わず人々に広く信じられていたころ、伊勢神宮でも神仏習合が進ん多くの寺院が建立されて、読経や祈祷などの仏事(法楽)が盛んに行われるようになりました。
 伊勢神宮の神官が仏教に帰依することも珍しくなく、先月書いた 仏都・伊勢を往く(金剛証寺編) で取り上げたように、伊勢志摩の最高峰である朝熊岳の山頂には平安時代に神官が願主となってお経を奉納した経塚が今も残り、国宝に指定されています。
 伊勢神宮の高級神官(祭主、禰宜)の一族がお寺を建立した例も多く、今日取り上げる蓮台寺(れんだいじ)もその一つです。
 蓮台寺というと、多くの方は柿を思い出すことでしょう。伊勢市内で盛んに栽培されている特産の柿で、実際に「蓮台寺」と検索すると、ヒットするほとんどは「蓮台寺柿」に関することです。
 この柿ももともとは蓮台寺の僧が伝えたものだそうですが、肝心のお寺のほうは明治初年に伊勢(宇治山田)で吹き荒れた廃仏毀釈によって、明治2年に廃寺となってしまいました。

2017年5月19日金曜日

津松菱の三重物産展に行ってみた

 津松菱で5月22日(月)まで開催されている、ふるさと三重物産展に行ってみました。
 ほぼヤバくなっている津市中心市街地の丸之内商店街で、一人気を吐いているのが津市で唯一の、そして津以南の三重県でも唯一となるデパート(百貨店)の津松菱です。
 昨日書いたイオンが究極のデフレ消費型ビジネスモデルだとすると、わしにとっては少々不思議な気もするのですが、反対に、デパートで買い物をするような ~セレブなのかプチ贅沢なのかはともかく~ 消費者層も地方都市には確かに存在していて、地味で小規模とはいえデパートがビジネスとして成り立っているのは、津市の懐の深さというか消費者層の厚さというか、何だみんな意外にお金持ってるやんか、的な感慨を新たにするわけですが、それはともかく。
 第15回目になるという三重物産展には、北は川越町、四日市市から、南は熊野市、御浜町まで、34店が出店。さらに復興支援として東北と熊本からも8店が出ており、合計42店のブースが会場にひしめき合っていました。

2017年5月18日木曜日

イオンモール津みなみ、来年11月開業へ

 昨年2月に閉店し現在は更地になっている、津市高茶屋小森町の旧サンバレー跡地に建設されるのが、仮称「イオンモール津みなみ」という複合商業施設であることが明らかとなりました。(中日新聞朝刊 5月18日付け)


 サンバレーの後継施設がイオンモールであることはすでに昨年秋に公表されていましたが、今回明らかとなった施設概要では、敷地面積約6.8ヘクタール。店舗は4階建てで、総合スーパーのほか専門店街と映画館が併設されるとのことです。

2017年5月16日火曜日

鉱山資料館の来場者が倍増

紀和鉱山資料館HPより
 今日の朝日新聞朝刊に、熊野市紀和町にある熊野市紀和鉱山資料館のニュースが載っていました。(5月16日付け 紀和鉱山資料館リニューアル 10年で来場者倍増)
 紀和町は熊野市の南西端、すなわち三重県の最南西に位置し、北山川を挟んだ対岸は和歌山県です。奈良時代から銅が採取されていた歴史を有し、昭和に入ると近代的な設備を備えた紀州鉱山として繁栄し、昭和53年に閉山しました。
 ここ紀和鉱山資料館は古代から採掘場で栄えた紀和町の歴史や、近代鉱山時代の掘削機器などの資料、各種の鉱物標本などが展示されている県下で唯一の専門博物館です。
 ただ、マニアックな内容で、かつ、熊野市街地からクルマで30分近くかかることもあり、一時期は年間2千人弱の入場者でしたが、平成27年には4千人を超え、倍増!
 熊野市も今春、約855万円を投じて外観をリニューアルし、一層の入場者増に向けた追い風と期待されています。

2017年5月15日月曜日

(不定期連載)東紀州の産品レビュー

 この「はんわしの評論家気取り」には特別なテーマはなく、わしの関心があること、とくに三重県南部の地域経済活性化とか、それにつながる「イノベーション」、「地方自治」などをつらつら書き連ねているものです。
 しかし、もともとはわしが東紀州(三重県南部の尾鷲市、熊野市、紀北町、御浜町及び紀宝町の2市3町からなる地域)で見たり食べたり、買ったりした産品を紹介するブログから始まったものなので、今日は初心に帰って、最近東紀州で購入した 
・有限会社モリタ(紀北町)の「種まき権兵衛うどん」と、
・めでたい屋(三和水産株式会社)(尾鷲市)の「ゆず香る 真鯛の味噌茶漬け」
 をレビューしてみます。
 まず権兵衛うどんのほうから。モリタは古くから紀北町で製麺業を営んでおられ、主に地元スーパー向けの袋入りの「うどん」「焼きそば」など製造してきました。10年ほど前から、尾鷲湾で取水が始まった海洋深層水を使って新商品開発に取り組み、権兵衛ラーメンのしょうゆ、みそ、しお、冷やしラーメンをシリーズでリリースしています。

2017年5月14日日曜日

市町村はカネ余り?(マニアック)

経済財政諮問会議資料 より
 政府の経済財政諮問会議が5月11日に開催され、その席上、伊藤元重学習院大教授など民間委員4名が、市町村が積み立てている財政調整基金などの基金残高は21兆円もの巨額にのぼっており、残高の大きい市町村についてはその要因を国(総務省)が把握するとともに、地方財政計画の改善によって財政資金配分を見直すよう提案したことが各紙に報じられていました。
 わしは何となく ~三重県を筆頭にして~ 程度の差はあれ道府県や市町村など地方自治体はどこも財政難で金策に窮していると思っていたので、このニュースを意外な気持ちで読んだのでした。
 内閣府のホームページに、その民間委員が提出した資料が掲載されていて、なかなか面白かったのでメモしておきます。

2017年5月13日土曜日

日本の稼ぎの構造が変化

 昨日の日本経済新聞に「日本の稼ぎ 投資が軸」という、わし的には大変注目すべき記事が載っていました。(5月12日付け リンクはこちら
 アベノミクスにより輸出型大企業を中心とした企業業績は向上しており、日本と外国との貿易とか、外国への投資で儲けた額を示す経常収支の黒字額が、平成28年度にはリーマン・ショック前に迫る20兆1990億円にまで回復したことがまず一点。
 もう一つはその経常黒字の中身で、かつては黒字のほとんどを占めていた「貿易黒字」がリーマン以前の4割の水準に落ち込んだ一方で、企業が持つ海外の株式や債券の配当などから得る「所得収支」の黒字額が経常黒字の9割近くを占めたことです。
 日本経済が貿易立国型から投資立国型へ、「稼ぐ構図」を大きく変えていることが非常に顕著なのです。このことは、わしら一般庶民の生活にも徐々に影響を与えるでしょう。

2017年5月11日木曜日

ブロックチェーンを活用した電子地域通貨

 岐阜県高山市の飛驒信用組合がスマホアプリを活用した電子地域通貨のプラットフォームを導入するとのことです。「さるぼぼ倶楽部コイン(仮称)」と命名されたこの電子地域通貨はICT企業(株式会社アイリッジ)と連携し、ブロックチェーン技術を活用してセキュリティを確保しつつ、システム投資コストの低減を可能とするものであり、金融機関による地域通貨の電子化は業界初とのことです。
 地域通貨とはエコマネーとも呼ばれ、お札や硬貨といった普通のお金ではなく、市町村とか商店街など特定のエリア内だけで通用する通貨のことです。アイデア自体は古くからあるもので、わしが知る限り三重県でも15年近く前に四日市市の中心商店街でJマネーという地域通貨が発行されていたことがあります。(今でもあるのかな?)
 なぜわざわざ地域通貨を作るのかですが、地域通貨で支払えばボランティア活動で返してもらえるとか、コミュニティ活動の対価に使えるといったように、一般のお金以外の価値を地域で流通できるようにするためです。広い意味で「コミュニティの活性化」を目指すもので、四日市をはじめ過去の全国の導入例も目的は地域活性化のためでした。

2017年5月10日水曜日

EV化はミニバイクから始まる?

HONDAホームページより
ある友人と話していたら、今年最大のニュースはホンダの50ccバイク、モンキーが今年8月をもって生産終了となることだと断言していました。
 彼は今は引退しているものの若いころバイク乗りで、バイトして最初に買ったバイクが中古のモンキーだったとのこと。
 マニアから見るとモンキーはまったく無駄のない、最もベーシックなバイクだそうで、これを分解して組み立てなおしたり、パーツを改造したりを繰り返すことで、メカの勉強をし、さらに大きなバイクに乗り換えていくことが一般的だったそうです。
 発売から50年目になるという古参モデルであるからこそ引退が惜しまれるのでしょうが、わしにとって意外だったのは、それまで何となく50ccバイクは排ガスが少なく、環境にあまり負荷をかけない乗り物と思っていたのに、モンキー生産終了の理由が「今後強化が進む排ガスの環境基準に対応できないから」というものだったことです。

2017年5月9日火曜日

熊野古道伊勢路の来訪者が7%減

 東紀州地域振興公社がユネスコの世界遺産である熊野古道の三重県側、つまり熊野古道伊勢路の平成28年の来訪者数を公表しました。この調査は同公社が、馬越峠や松本峠など区間内に17カ所ある観光スポットに来訪した客数を、地元のガイドによる案内者数などから推計して算出しているものです。これによると来訪者は平成27年から約7%の減となる32万7500人であり、2年連続で減少する事態となっています。
 熊野古道伊勢路の来訪者は、かつては年間10万人程度だったところ、平成16年に世界遺産に登録されると一大ブームとなって来訪者は順調に伸び、平成21年には20万人に倍増し、世界遺産登録十周年となった平成26年には42万9千人と過去最高となりました。
 しかしこれ以降は減少傾向となっており、同公社は「熊野古道ブームが一段落した」とみて新たなPR戦略を模索しているとのことです。(中日新聞 5月7日付け)

2017年5月8日月曜日

仏都・伊勢を往く(神宮寺編)下

(承前) 仏都・伊勢を往く(神宮寺編)上

 海徳寺は名鉄碧南駅から歩いて10分ほどの場所にありました。
 この付近は「大浜てらまち」と呼ばれているようで、確かに立派なお寺がたくさん建っています。かつてのこの町の繁栄ぶりが偲ばれます。
残念ながら今は地方都市特有のやや寂れた ~人通りがほとんどない~ 雰囲気もありますが、お寺のウォーキングイベントの定期開催など、寺町であることを活用した活性化の取り組みも進んでいるようです。そのためか街なかの標識や案内板は大変充実しており、これは伊勢志摩も見習うべきと思いました。
 さて、海徳寺は室町時代に創建された浄土宗のお寺で、江戸時代には徳川家の御朱印寺(徳川家から寺領を安堵されたという意味でしょうか?)として栄えたそうです。

2017年5月7日日曜日

仏都・伊勢を往く(神宮寺編)上

 神都といわれる伊勢(宇治・山田)ですが、平安時代から江戸時代にかけては時期によって程度の差はあれ神仏習合が進んでおり、多くの寺院が建ち並んでいました。これが明治政府による廃仏毀釈政策によって一挙に姿を消し、一部は後になって再興したものの、大寺であっても完全に破壊されてしまい、二度と復興を果たせなかったものもあります。
 今回取り上げる菩提山神宮寺もその一つで、江戸中期の伊勢参宮ガイドブックである「伊勢参宮名所図会」にも大きく載る名刹でありながら、今は跡地は完全に雑木林に変わり果てており、わずかに石碑が建っているにすぎません。真に世の無常を感じます。
 しかし、この神宮寺については興味深い後日談があります。廃仏毀釈で廃棄される寸前であったご本尊などたくさんの仏像や仏具が、伊勢と海を挟んだ対岸にある三河国(愛知県)の敬虔な仏教徒によって引き取られ、今でもなお大切にお守りされているというのです。

2017年5月6日土曜日

凪のあすからのロケ地、公認へ

凪のあすから HPより
 TOKYO MX系列で平成25年秋~翌26年春に放映され、人気を博したアニメーション「凪(なぎ)のあすから」について、非常に興味深い記事が朝日新聞で報じられていました。(「アニメ放映から3年、待望の『聖地公認』」5月4日付け)
 この作品については、映像の中に出てくる美しい海辺の田舎町の風景が、三重県熊野市をモデルにしたものである ~つまり熊野が「ロケ地」である~ ことが早くから指摘され、製作者側はファンタジー作品という性格上、具体的なロケ地の公表は避けていたものの、ファンの間では半ば公然の秘密となっていました。
 実際に熊野を訪れる、いわゆる聖地巡礼のファンも多く、作品の中の「人魚座」のモデルとされる熊野市波田須町のカフェ&音楽ホールの「くまの天女座」でも、経営者であるアーティスト・矢吹紫帆さんらがファン向けのイベントを定期開催しています。
 こうした中、今年3月になって「凪のあすから」のプロデューサーが、ツイッターで「熊野市をモデルにした」ことを公認したというのです。

2017年5月4日木曜日

名古屋的だったJRゲートタワー

 今、愛知、岐阜、三重の東海三県で一番ホットなスポットといえる JRゲートタワー に行ってきました。来るべきリニア新幹線の開業も見据え、ここ数年で名古屋駅周辺は再開発ラッシュとなっており、昨年は、大名古屋ビルヂング、JPタワー名古屋といった複合高層ビルが相次いでオープンしています。
 JRゲートタワーは、名古屋駅に隣接した旧松坂屋の跡地で平成24年から工事が始まり、今年4月17日に商業施設とホテル、オフィスの複合施設としてグランドオープンしました。ビルは地上46階(高さ約220m)、地下6階で、延床面積約26万平方メートル、総事業費は約1200億円。
 核テナントは、名古屋の四大デパート ~松坂屋、名鉄、丸栄、三越の4M~ をいまや凌駕する勢いの高島屋(JR名古屋タカシマヤ)であり、従来最大の繁華街だった栄地区から、名古屋駅周辺(いわゆる名駅地区)への重心移動の象徴として注目されます。
 でまあ、このJRゲートタワー、わしが見るところ非常に名古屋的な雰囲気だったのでメモしておきます。

2017年5月3日水曜日

「伊勢エビ < アオサ」の怪

 伊勢志摩経済新聞に、今年2月、松阪市の「のり流通センター」で行われた三重県産アオサノリの入札会に関するニュースが載っていました。
 アオサ(アオサノリ)は、今まで生産量の8割が「青のり」や「つくだ煮」の原料として使われてきました。しかし近年は、加工用でなくそのままサラダやみそ汁、天ぷらなどの食材に使う需要が全体の4割にまで急拡大しています。ビタミンAが多く含まれているなど栄養面が注目され、健康ブームを背景にした需要増加の要因もあるようです。
 この日の入札会では紀北町など県産のアオサ(一部は県外産もあり)445kgが出品され、総額で約7億700万円、1kgあたりでは過去最高額となる平均1万2308円の商いとなりました。
 生産シーズン後半のこの時期としては異例な高値で、インターネットで小売りされる伊勢エビが1kgあたり1万円~1万5千円程度なので、アオサの小売価格がそれを超えると見込まれるとのことです。(伊勢志摩経済新聞 三重県産「アオサ」の価格が「伊勢エビ」超える(2017年02月16日)

2017年5月2日火曜日

地方「自治」という地方創生

 四国地方のある村で、村議会を廃止して地方自治法上に基づく町村総会を創設する検討を始めることが報じられました。議会は村の予算・決算をはじめとした村民にとって重要な事がらを議論し、意思決定する場ですが、人口がわずか400人あまりだというこの村は、かつての中心地がダム建設で水没してしまい、あとは山間地に小集落が散在するのみだそうで、人口減少と高齢化が進み、村会議員のなり手もいないためとのことです。
 この事例は極端ですが、全国の多くの地方、特に中山間地域や半島、離島などの自治体では市町村長や議員のなり手(立候補者)が激減しています。地場産業の低迷だけではなく、地方「自治」の仕組みそのものが成り立ちにくくなっている現実があります。
 つい先日も三重県内のある市で現職の引退に伴う市長選挙がありました。しかし立候補したのは元県会議員一人だけで、無投票当選。その後継の県議の補欠選挙もまた無投票でした。
 市民からは新市長への強い期待の一方で、無投票選挙は地域活力低下の象徴と嘆く向きも多かったそうです。

2017年4月30日日曜日

仏都・伊勢を往く(金剛証寺編)下

(承前) 仏都・伊勢を往く(金剛証寺編)上

 朝熊岳山頂付近にある経塚群には、金剛証寺の本堂(摩尼殿)前を右手に参道を進んで行き、奥の院への入り口にあたる「極楽門」の手前、「八大竜王・経ヶ峯参詣道入口」という看板がある門から登っていきます。
 看板によると、かつてこの辺りはスギやヒノキの巨木がうっそうと茂り、昼なお暗いほどでした。明治27年に老樹の根から平安時代末期、1173年(承安3年)という名がある経筒が出土し、経塚の存在が知られるようになりました。
 しかし、この経塚の本当の価値が認められるようになったのは、昭和34年に三重県を襲った伊勢湾台風がきっかけです。暴風雨によって木々はことごとくなぎ倒され、経ヶ峯ははげ山になってしまいました。倒木整理の作業中に多くの経筒や副納品が出土したのです。

2017年4月29日土曜日

仏都・伊勢を往く(金剛証寺編)上

 一部のマニアックな方(?)からは好評を得ているっぽい「仏都・伊勢を往く」シリーズですが、前々回の常明寺にせよ、前回の弘正寺にせよ、明治の廃仏毀釈ですでに姿を消しているので、今となっては跡地で往時の繁栄を偲ぶほかありません。
 そこで今回はリアルなお寺として、今や伊勢志摩を代表するお寺と言って過言ではない金剛証寺を訪ねてみました。
 勝峰山金剛証寺は欽明天皇の御代、つまり6世紀の仏教が日本に伝来したばかりのころに暁台上人なる人物によって、ここ朝熊岳に開山されたそうです。
 朝熊岳は標高555mながら伊勢志摩地域の最高峰です。一帯のどこからでも ~写真のように海上からも~ 仰ぎ見ることができるため、古来から霊峰として崇められていた場所だったようです。

2017年4月27日木曜日

打ち切りは困るなあ

 宅配最大手のヤマト運輸が、長時間労働が恒常的な宅配ドライバーの負担を軽減させるため、宅配料金の値上げや取扱時間の短縮などを打ち出していましたが、さらに総取扱量そのものを抑制するため、通信販売会社との配送契約の一部を打ち切る方針を固めたことを朝日新聞が報じました。
 荷物量などに応じて適用される運賃の割引幅が大きく、採算割れしている法人客が契約打ち切りの主な対象ですが、この中には大手の通販会社も含まれており、一部の通販業者にはすでに契約打ち切りの通告を始めているとのこと。
 打ち切られる業者は、佐川急便や日本郵便などに新たに配送を依頼する必要がありますが、人手不足やコスト高などの状況はどこも同じで、仕事を受けてもらえる保証はなく、荷主は悲鳴を上げているそうです。(4月27日付け「ヤマト、一部通販との契約打ち切りへ 採算割れ法人対象」)
 この記事ではニッセンや千趣会などの大手通販業者さえ困窮する状況を伝えていますが、この問題は中小企業、特に地方企業には致命的な打撃になる可能性があります。

2017年4月26日水曜日

スポーツ庁のまんが事例集に熊野市が

 文部科学省の外局であるスポーツ庁が、スポーツによる地域活性化を後押しするため、全国から12のテーマを選んでまんが化したまんが事例集を制作したそうです。
 2020年の東京オリンピック・パラリンピックを見据えて、スポーツイベントを通じた交流人口の拡大や経済効果の創出を目指す取り組みや、地域の環境を活かしたスポーツをまちおこしなど「スポーツによる地域活性化」を目指す動きが全国各地で盛んになっています。その一方で、多くの地域では若者人口の減少など活性化を担うべき人材が不足しているため、スポーツが地域活性化の起爆剤となり得ることを啓蒙する目的で、誰にもわかりやすいまんがの形式でスポーツによる活性化の成功事例を紹介することになったものだそうです。
 そして栄えある(?)12事例の中に、三重県熊野市が取り上げられています。
 市内にある赤木城が「続日本の100名城」に選出されて、千載一遇の観光PRチャンスが巡って来ても、花火大会以外関心がないのか、ほとんど地元の反応がない土地柄にもかかわらず、なぜこう次々と熊野市はよそから注目され、陽を浴び続けるのでしょうか。

2017年4月25日火曜日

熊野尾鷲道路で逆走防止対策

紀勢国道事務所発表資料より
 国土交通省紀勢国道事務所が、平成26年に全通し、尾鷲市と熊野市を最短距離で結んでいる 熊野尾鷲道路(国道42号バイパス)で、逆走対策工事を行うことを公表しました。すでに工事は終了しています。
 認知症患者などによる逆走は全国的に大きな社会問題になっています。高速道路とか、この熊野尾鷲道路のような自動車専用道路でも、誤進入や逆走をする車両による事故が多発していますが、逆走の5割はインターチェンジやジャンクションで発生していることから、進入禁止や逆走危険の注意喚起する高輝度矢印板や看板、路面表示やラバーポール(オレンジ色の樹脂製のポール)の設置などを行うもので、これにより逆走車、誤進入車の減少が期待されます。

2017年4月24日月曜日

今度は「知的対流」だそうな

 時事通信社が配信している地方公務員向け業界情報サイト「官庁速報」によれば、国土交通省が今年3月、経済活動が疲弊している「地方」において、地方自治体や商工会議所、大学、金融機関などの多様な主体がアイデアを出し合って地域産業を創出する「知的対流」に関するマニュアルを作成したとのことです。(4月18日付け)
 地域おこしとか地域経済活性化というのは、地方自治体に限らず、国、大学、シンクタンク、商工関係団体などなど多くの当事者にとっては一つの大きな業務、使命であって、その実践手法についてはさまざまな理論が提唱されてきましたし、補助金をはじめとしたさまざまな支援策が講じられてきました。
 わしもその意味ではこうした「地域活性化業界」の末端にいるわけですが、正直言って、今回のこの「知的対流」という言葉は初めて知りました。それまでまったく聞いたこともないし、関係者が語っているをの聞いたこともありませんでした。

2017年4月23日日曜日

仏都・伊勢を往く(弘正寺編)下

(承前)仏都・伊勢を往く(弘正寺編)上
 さて、せっかく発見できた「弘正寺跡」の碑ですが、本当に「ぽつねん」とあるだけで、これ以上ここにいてもしょうがないので、この場所から400mくらい離れた弘正寺墓地に行ってみることにします。
 わしはここに墓地があることはずいぶん前から知っていましたが、弘正寺と関係がある ~かつて境内の一部だった~ ことは、やはり松尾剛次山形大教授の「新たなる伊勢中世史像の再構築」の講演録で初めて知ったのです。
 御弔いではない興味本位で墓地をうろつくのもどうなのかとも思ったのですが、それはまあ、仏都・伊勢の検証活動ということでご容赦いただきたく。
 この墓地には、一般のお墓に交じって古い五輪塔が30基以上も現存しています。
 松尾さんによれば、叡尊が率いる真言律宗は石工集団を組織しており、全国に多くの石造物を建立したことで知られ、これらの五輪塔群も弘正寺と関係が深い、おそらくは弘正寺歴代住職のお墓ではなかろうかと推測されるそうです。

2017年4月22日土曜日

仏都・伊勢を往く(弘正寺編)上

 伊勢市など三重県伊勢志摩地方の米作りは台風来襲が本格化する前の9月ごろに刈り取りを済ませるスケジュールが多く、このため今の時期には田植え作業があちこちで見られます。
 わしがよく行くイオン伊勢店 ~三重県内にイオンが異常に多いのは創業地が三重県内で牙城であるため~ の裏から見ると、水を張った水田に霊峰・朝熊岳が映っていました。本当に美しい、わしが日本人で良かったと心から確信させてくれる景色でした。
 こんな感慨にしみじみ浸ったのは、数え切れないほど訪れているこのイオンのすぐ近くに、鎌倉時代の13世紀に名僧・叡尊(えいぞん)が創建し、隆盛を誇った 弘正寺(こうしょうじ) の跡地があることを最近初めて知ったからです。

2017年4月21日金曜日

尾鷲のどこでメシを食べるか

 三重県尾鷲市の特産品を年4回、宅配してくれる頒布会である、尾鷲まるごとヤーヤ便の平成29年度の申し込み受け付けが始まったというニュースが報じられていました。
 尾鷲は熊野灘に面し、リアス式の長大な海岸線を有しています。ブリや鯛など数え切れないほど多くの海の幸に恵まれています。また、背後には大台山脈の急峻な山々が控えており、海からの湿った空気が山にぶつかるために全国有数の多雨地帯で、それゆえに育まれる尾鷲ヒノキや甘夏みかんなど農林産物も豊富です。わしも以前何年か、この尾鷲まるごとヤーヤ便を申し込んでいましたが、新鮮な産物が有利なコスパで受け取れるので、ぜひおススメします。
 ですが今日書くのは、ではGWなんかに実際に尾鷲に行ったとき、どこで昼飯を食べたらいいのか? という疑問への答えです。

2017年4月19日水曜日

経済成長という夢

【読感】子育て支援と経済成長 柴田悠著(朝日新書)

 ある人から面白いと薦められて読んだのですが、率直に言ってわしには本書のオビに書いてある通り「若手社会学者」が書いた、いかにもな内容(問題提起)に思えました。論点の整理には大変役立つ良書ですが、内容はストンと得心できかねました。
 論旨は非常に明快です。わしなりに、ごく乱暴に要約すると、
1)「保育園落ちた日本死ね」のブログが社会問題になったように、保育待機児童に代表される我が国の子育て環境の劣悪さは世界的にも深刻である。
2)日本が直面する大きな課題は、人口の減少なかんずく労働年齢人口の減少である。一方で子育て支援にせよ、社会問題を解決するためには政府の政策と、それを裏打ちする財源が必要で、それは経済を成長させ経済のパイを大きくすることで実現するほかない。
3)経済成長は、労働投入(労働人口)や労働生産性と高い相関があり、労働人口はに減少がトレンドなので、労働生産性を高めることが一層重要になる。

2017年4月18日火曜日

注目を集める?ニクラウド

肉ラウドソーシング - ホーム  Facebook
 日経MJに帯広市など北海道十勝地方の19市町村がユニークな移住促進事業に取り組んでおり、徐々に成果が上がってきたという記事が載っていました。(4月17日付け)
 人口減少、特に若者流出に悩む地方自治体は、こぞってUターン、Iターン者の獲得に乗り出しています。しかし、こうした地方の多くではU・Iターン者に新規就業が期待されているのは農林水産業で、天候に左右されて収穫が不安定なうえに、もともとの所得水準も低く、それでも一人前の農家や漁家に求められるスキルは非常に高いため、行政が巨額の税金を投入するわりに、実際に地方に定住してそれなりの生活水準を維持している移住者は必ずしも多いわけではありません。
 このようなミスマッチを解消するために十勝地方がとっている手法が「ニクラウドサービス」というICTを活用した人材マッチングサービスです。

2017年4月17日月曜日

仏都・伊勢を往く(古市街道編)その3了

承前  仏都・伊勢を往く(古市街道編)その1
    仏都・伊勢を往く(古市街道編)その2

 叡尊の「大五輪の五輪塔」がある清丸稲荷神社を後に、古市街道の古市郵便局前三叉路まで戻り、そこを左折して再び街道に沿って歩きます。(グーグルマップはこちら

 このあたり古市は、京都・島原、長崎・丸山などと並ぶ一大遊郭街で、芝居小屋や旅籠、料理屋などが建ち並んでいたそうです。一生に一度と言われたお伊勢参りを終え、いわゆる「精進落とし」のどんちゃん騒ぎが夜な夜な繰り広げられていたのでしょう。
 ただ、沿道には写真の大林寺のように、お寺や神社も多く、聖と俗が同居する空間だったのでしょう。
 土地柄、酒や色がからむ事件事故は多かったようで、中でも1796年(寛政8年)に起こった「油屋騒動」は有名です。

2017年4月16日日曜日

仏都・伊勢を往く(古市街道編)その2

 尾上坂を登ってやや一服した平らな地点、倭町(やまとまち)のバス停とかフラワー薬局がある三叉路を、左に(北方面に)進みます。今度はだらだらと続く下り坂になります。両側には家が建ち並んでおり、道幅が狭いわりにクルマはよく通るので注意が必要です。(グーグル地図はこちらです)

 この道を400mほど進んでいくと、左側に本願寺伊勢教院が見え、その反対面、右側にこんもりとした森というか高台が見えてきます。
 ここが常明寺(じょうみょうじ)です。
 「倭姫命御陵」という石柱と、「常明寺跡」という石柱が微妙な距離で二つ並んで崖の斜面に建っていて、気を付けていれば目に留まるでしょうが、普通に車で走っていたら、まず気にもかけないような緑地です。

2017年4月15日土曜日

仏都・伊勢を往く(古市街道編)その1

 4月も半ばですが、例年になく桜の花が長く咲き続けてくれています。そんな桜をめでつつ、伊勢神宮の外宮から内宮まで、途中にあるお寺や仏教史跡めぐりを中心にハイキングしたのでレビューします。

 このブログでは何回も、外宮と内宮の間を歩いた記事を書いています。外宮・内宮間の徒歩ルートは、御木本道路経由(最短コース)、御幸道路コース、そして古市コースの主に3つがありますが、明治初期の廃仏毀釈以前の仏都伊勢が偲ばれるのは江戸時代のメインルートであった古市(参宮街道)コースなので、今回はここを歩きました。グーグルマップはこちらです。

 スタートは外宮です。本殿を参拝して、歩行中に高齢者のペダル踏み間違いとか、イキっている兄ちゃんの暴走自転車に轢かれないよう交通安全を祈願し、スタートしました。

2017年4月14日金曜日

4月14日現在、まったく謎

 財団法人日本城郭協会が「城の日」に当たる4月6日に 続日本100名城 を公表しました。平成18年に公表し9た「日本100名城」に続くもので、その時に惜しくも選外なったものや、同等の歴史的価値を持つものが、①優れた文化財・史跡、②著名な歴史の舞台、③時代・地域などの観点により6名の専門家が精査し、選定したものだそうです。
 三重県内からは、
1)津城(津市)築城時期1558~1570年、県史跡
2)北畠氏館(津市)築城時期1342年、国史跡
3)田丸城(玉城町)築城時期1336年、県史跡
4)赤木城(熊野市)築城時期1589年、国史跡
 の4城が選ばれました。
 県内では各紙が大きく報じましたし、お城ブームでもある今、所在する市町では最もホットな観光スポットして大々的にPRするはず・・・です。

2017年4月13日木曜日

安濃川で花見散歩

 県庁付近を昼休み、ぶらぶら安濃川河畔まで散歩しました。


 今年の桜は3月後半も寒さが続いたせいか例年になく遅咲きです。しかも4月になってからも気温が低めで雨も多いのに、満開状態が長持ちしているような気がします。

2017年4月12日水曜日

非常事態宣言は穏やかでないが

 三重県内で最大の都市である四日市市が、ふるさと納税に関する非常事態を宣言しました。
 定例記者会見で森智広市長が語ったもので、四日市市は平成24年以降、ふるさと納税による寄付を受けるよりも、本来は市に入るはずだった税に対する控除額が上回る「赤字状態」が続いています。
 平成27年も受け入れ額は約940万円にすぎず、赤字幅は1億3000万円にも達していて、森市長は「減収で住民サービスの低下につながるのではないかという大きな危機感を持っている。実態を市民にも認識してもらいたい。」と、非常事態宣言に至った経緯を説明しているそうです。(毎日新聞 4月12日付け)
 一方で、四日市市としても総務省が示すルールの範囲内において、返礼品の中身を見直すほか、新たに四日市ならではのユーモアに富んだ「滞在型の返礼体験」を作ることで、ふるさと納税による寄付の受入をいっそう強化していく姿勢も示しています。

2017年4月11日火曜日

検証作業推進が必要、地方創生で日本学術会議

 先日、地方大学が地方創生に関与する方法は、研究成果を実践の現場に活かす、といったことよりも、数え切れないほど横展開され死屍累々の状況になっている、国や自治体による地方創生策とか地域活性化策の成果を検証し、反省点を含めた評価をすることだ、と書きました。(はんわしの評論家気取り 知りたいのはそこではなくて 2017年4月8日
 そしたら、ある方から、政策の評価の必要性について日本学術会議が同じような提言を行っていると教えていただきました。ありがとうございました。
 日本学術会議って名前は時々聞くけど、実はどんな団体だかよく知りませんでした。で、ホームページを見てみたら、「日本学術会議は、行政、産業及び国民生活に科学を反映、浸透させることを目的に昭和24年に設立された機関」であり、「科学に関する重要事項を審議し、その実現を図ることと、科学に関する研究の連絡を図り、その能率を向上させることを目的に政府に対する提言などを行っている」団体だそうです。知らなかった・・・。
 実際にホームページには「軍事的安全保障研究に関する声明」とか「わが国の獣医学教育の現状と国際的通用性」を提言したとかがいっぱいトピックスに挙げられています。

2017年4月10日月曜日

どうやって人を集めるのか?

 シャープが、三重県にある亀山工場の人員を現在の倍の4000人に増強することを明らかにしました。亀山工場は現在、スマートフォンやタブレット向けの液晶パネルなどを生産していますが、今年7月からはアップルのiPhone向けカメラ部品の生産も始めることとしています。
 これから近い将来、家電や自動車、社会インフラなど産業や社会に関わるあらゆるモノ(機械、装置、ロボットなど)をインターネットでつなぐ「IoT」が世界中で急速に普及すると見込まれますが、こうしたカメラ関連の部品はIoTでモノに実装する重要なセンサーの役割も果たすことから需要が拡大すると予想されています。シャープでは海外での生産に加えて、将来の需要増を考慮して国内にも生産拠点を置く方針とのことです。 
 亀山工場はシャープの国内基幹工場であるとともに、三重県にとっても2000名以上の従業員を持つ一大雇用先でもあります。経営不振により亀山工場の縮小は常に噂されてきただけに地元にとっては明るいニュースですが、わしが真っ先に思ったのは、本当に2000人も人が集められるのだろうかということです。

2017年4月9日日曜日

10周年記念の夢古道おわせに行ってみた

夢古道おわせホームページより
 尾鷲市にある、入浴施設とレストラン、そして物販店の複合施設である 夢古道おわせ に行ってきました。
 この施設、尾鷲市など三重県の東紀州地域を縦断する「熊野古道」がユネスコ世界遺産に登録されたことから、増加する観光客をもてなす施設として平成20年にオープンしたものです。
 当時、尾鷲市は海洋深層水の取水事業というものも始めていました。海洋深層水は雑菌が少なく、保温性や保湿性にも優れるなど、一種のタラソテラピー効果が期待できるということで、日本唯一の ~たぶん今でも~ 海洋深層水の入浴施設としても注目を集めました。
 わしは残念ながら時間の関係でその自慢のお風呂には入れませんでしたが、レストランでは「お母ちゃんのランチバイキング」というものがこれまた全国的に有名なので、こちらのほうで食事だけしてきたのです。

2017年4月8日土曜日

知りたいのはそこではなくて

 内閣府の地方創生推進事務局が、稼げるまちづくり取組み事例集「地域のチャレンジ100」を公表しました。昨年12月に閣議決定された「まち・ひと・しごと創生総合戦略2016改訂版」に基づいて、地方の平均所得の向上を図る観点から、全国の地方都市での「稼げるまちづくり」の有望事例を100事例まとめたものです。
 稼げるまちづくりとは、内閣府によれば、ハコモノ整備などに偏重せず、これを活用するソフト施策と一体となって、地域の「稼ぐ力」や「地域価値」の向上を図り、まちに賑わいと活力を生み出し、民間投資の喚起や所得・雇用の増加につなげる事業活動のことです。具体的なイメージとしては、
1)空き店舗活用といった「まちづくり」と一体となって、民間の主体的な創業・起業や事業拡大等のチャレンジが生まれるなど、収益力を高め、多様な民間投資を喚起する取組が広く展開・連鎖していくもの
2)少子高齢化など地域における社会的課題を解決し、地域住民の生活の質の向上等を図る活動が、経済的な利益を生む取組として民間投資を喚起したり、まちの価値向上につながるもの
 が挙げられています。

2017年4月5日水曜日

サザエさん効果は実在した!

 フジテレビ系のアニメ「サザエさん」は、番組冒頭に流れるテーマソング部分の背景映像で全国各地の観光地を流しています。
 やまちゃネット「サザエ観光案内所」によれば、オープニングでサザエさんが名所を観光するスタイルは昭和49年から始まり、平成22年以降も14もの都府県が取り上げられています。
 昨年10月には三重県分の放映が始まり、伊勢神宮や東海道関宿、鈴鹿サーキットなどが登場しました。これは三重県内ではちょっとしたニュースで、これで三重への観光誘客が増加すると期待されていました。
 ただ、実際の成果 ~サザエさんで放映されたため観光客が増えた実例~ はニュースとしてあまり伝えられないまま、今年1月からは三重県後編として熊野市の楯ヶ崎や熊野古道・馬越峠、紀宝町ウミガメ公園などが登場しました。(3月26日放映分まで)

2017年4月4日火曜日

マルキ商店「ぶりのやわらか煮」を食べてみた

 あらかじめ焼かれて調理されており、レンジで解凍すれば食べられる冷凍ひものは、今ではスーパーや道の駅といったところで普通に目にするようになってきました。個食の時代でひものをアジ一枚とか一人分だけ調理するのは手間がかかるし、マンションなどでは魚を焼く煙が出せない、あるいはそもそもグリルがキッチンにない家庭も多いようなので、手軽に焼きたてが食べられる冷凍ひものは、一定のマーケットがある商品のような気がします。
 三重県紀北町にあるマルキ商店も、こうした調理済冷凍ひものを製造販売していますが、ここが特長あるのは高圧蒸気で加熱することで、魚本来のおいしさを損なわずに骨まで柔らかくした、骨ごと食べられるひものを開発し、商品化したことです。
 骨を気にせず子供からお年寄りまで安心して食べられ、しかも骨の栄養まで摂取できるということでヒット商品となっているようですが、このマルキ商店が新たに「ぶりのやわらか煮」という商品を新発売したとのことなのでさっそく購入し、試食してみました。もちろん、これも「骨ごと食べられる」のがウリです。

2017年4月3日月曜日

津観音寺・国府の阿弥陀の見仏記

 今月から「仏都・伊勢を往く」を不定期連載していくと宣言した矢先、津市の恵日山観音寺(津観音)で年一回の観音会式が行われ、それに合わせて内陣が拝観できると聞いたので行ってみました。
 津観音は8世紀初めに開山された県内屈指の名刹です。ご本尊は、秘仏とされ通常は非公開のところ、この機会の三日間だけ御開帳されるという聖観世音菩薩。
 このありがたい聖観音様とご仏縁を結ぶこともさりながら、今回のわしの秘めたる目的は、かつてここ観音寺の有力塔頭であった大宝院の御本尊である「国府阿弥陀如来」(こうのあみだにょらい)の像を拝見することでした。
 この国府阿弥陀像は伊勢神宮・内宮にご鎮座する天照大神の本地仏とされており、江戸時代には伊勢街道を往来する参宮客にとって参拝欠かすべからざる、非常に有名な仏様だったそうなのです。わしも正直なところ、最近知ったのですが。

2017年4月2日日曜日

原因ははっきりしていると思うが

 和歌山県田辺市に赴任された地域おこし協力隊員がこの3月いっぱいで辞任した、その経緯を説明しているブログが興味深く、ある意味で切ない内容なので共有しておきます。
 私はこの方(女性)と面識はないので、ざざっとブログ 熊野暮らし / Kumano Kodo World Heritage Life を読んだ以上のことはわかりませんが、「日本仕事百貨」によって田辺市が地域おこし協力隊員を募集していることを知り、大手広告代理店を辞め、夫を東京に残して移住することを決めたようです。理由は、それまでも漠然と、色々な原石が眠っている日本の田舎に移住し、ずっと続けられる「生産者としての仕事」をやってみたいと思っていたためだそうで、移住は40歳手前というタイミングだったそうなので、まさに「天の時」ということだったのでしょう。
 非常に思い切った転身ですが、ブログでその理由を、①地域おこし協力隊員としての移住なので給料や住み家があること、②地域の相談役がおり、仕事をしながら関係構築できること、③副業ができ、その副業を応援してくれること、と挙げています。

2017年4月1日土曜日

仏都・伊勢を往く


 新年度が始まりました。今年は4月1日がわしにとっては休日の土曜日に当たるという珍しい年で、あいにくの小雨でしたが、思い立って伊勢神宮への一日参り(朔日参り)に行ってきました。
 それにしても伊勢神宮の、特に内宮の人出は相変わらずすごいです。わりと朝早くでしたが参拝者は引きも切らず、おはらい町も相当混雑していました。
 ところで、伊勢は神宮があるゆえに「神都」と呼ばれ、古来から仏教の影響が排除されてきた土地柄で、実際に内宮がある宇治地区にはお寺がまったくありません。
 しかしこのブログでたびたび取り上げているように、明治維新まで伊勢神宮周辺には多くの寺が甍を並べており、加持祈祷が盛んに行われ、全国から多くの僧尼や仏教徒が押し寄せてきていたのです。
 伊勢(宇治山田)はまさに仏都の側面を持っており、今もその名残をあちこちで見ることができます。

2017年3月30日木曜日

91点差で負けた英心高校って

 朝ぼんやり新聞を読んでいたら、高校野球の地区大会で91対0という結果の試合があったというニュースが載っていました。3月27日に行われた春季東海地区高校野球三重県大会の南勢地区1次予選で、伊勢市にある三重県立の宇治山田高校と私立の英心高校が戦ったスコアでした。
 英心高校はこの試合で、1回に8点、2回に31点、3回に41点、4回に11点を失い、62被安打17失策で5回裏を待たずにコールド負けしました。これほどの大差は三重県に限らず全国の地方大会でも珍しいそうです。
 ちなみに大勝した宇治山田商高は県下でも屈指の野球強豪校。甲子園出場も何回か果たしており、地元では山商(やましょー)と呼ばれて親しまれています。
 一方で、英心高校のほうは恥ずかしながら伊勢市民であるわしも校名を知りませんでした。それどころか、地元のわしの知人に聞いても、よく知らないかまったく知らないというばかり。いったい英心高校ってどんな学校なのでしょうか。

2017年3月29日水曜日

カルビーポテトチップス「鯛めし味」を食べてみた

 コンビニでふと見たら、カルビーのポテトチップス 鯛めし味 なるものを見つけました。
 カルビーは、うす塩味やコンソメパンチなどの通年商品、いわゆる定番商品のほかに、北海道バターしょうゆ味や博多めんたいこ味といった地域の味という商品ラインナップも有しています。
 しかし、この鯛めし味はそれらとも趣向が違い、地元に根付いた味をポテトチップスに再現する「カルビーポテトチップス47都道府県の味」シリーズという商品。
 47都道府県の県庁や市役所などの協力を得て、今年から順次発売していくということだそうです。
 よくよく袋を見ると、確かに「愛媛の味」と書いてあります。「鯛めし」は愛媛県の代表的郷土料理だそうですが、中でも鯛を丸ごと釜に入れて炊き込む、北条地区の鯛めしをイメージしたものだとのこと。

2017年3月28日火曜日

地方創生の目的は何だった?

 中部経済新聞に「決め手欠く地方創生 止まらぬ東京一極集中」という記事が載っていました。(3月27日付け)
 安倍政権が政府主導の目玉事業として地方創生や「まち・ひと・しごと創生」などを平成26年度から掲げて2年半。首相官邸内にまち・ひと・しごと創生本部を立ち上げ、まち・ひと・しごと創生総合戦略の策定や、地方自治体に向けた地方創生推進交付金の創設、東京から地方へ本社移転した企業への減税制度創設、地元企業へ就職した学生への奨学金返還制度を設けた地方自治体への財政支援、などなど多くの支援措置を講じてきたわけですが、総務省の「平成28年住民基本台帳人口移動報告」によると、首都圏の転入超過(つまり、地方からの人口流出)は伸び率には頭打ち感があるもののトレンドとしてはほとんど変わっていません。
 中部経済新聞は、東京一極集中の是正を掲げる国や、人口増加などを掲げる地方ともに、対策に決め手を欠いている状況であり、一極集中は東京オリンピック・パラリンピックに向けてさらに加速することも予想されると報じています。

2017年3月27日月曜日

未知マーケティングは本命か

 開けるまで何が出るかわからない、あえて中身を隠して売る手法が、書籍やレンタルDVD、さらには航空券にまで広まっているそうです。ネットであらゆる情報が入手できる今、消費者は予定調和的なモノやコトには響かない傾向が強くなっており、このように「未知」を売る市場が急成長しているというのです。
 このことを報じている日経MJは、「わずかな手がかりをもとにワクワクしながら選ぶ体験が購買を二重三重に後押ししている」というこういった手法を 未知マーケティング と名付けたと宣言しています。(3月24日付け)
 しかし、昔からデパートの初売りなんかで売られている「福袋」はこれとおんなじコンセプトではないのかしらん、などとわしは思ってしまいます。誰もがこの方法を真似して成功できるとは思えず、すでに今時点で消費者の厚い信頼を得ているマーチャンダイジングが前提になるような気はしますが、未知マーケティングは果たして本命になりうるのでしょうか。

2017年3月26日日曜日

おやつカンパニー28年ぶりに社長交代

 おそらく三重県内に本社がある企業の中で、最も知名度が高いと思われる 株式会社おやつカンパニー(本社:津市) が3月1日付けで社長を交代したことを日本経済新聞が報じています。(3月25日付け)
 ひげそりメーカーであるシック・ジャパン出身の手島文雄氏が新社長に就任し、社長だった松田好旦氏は代表権のない会長に就いたとのこと。
 松田氏は父親が創業し、ベビースターラーメンなどの有力商品を持つ同社の経営を平成元年から引き継ぎ、売上高200億円規模の菓子メーカーにまで育て上げました。新社長の手島氏は、同社としては初の創業家以外のトップとなります。
 ところで、おやつカンパニーは平成26年にアメリカの投資会社であるカーライル・グループと資本・業務提携を結びました。このニュースは三重県の経済界に大きな衝撃を与えたのです。

2017年3月25日土曜日

南北格差、一層の拡大

 国土交通省が3月21日に公示地価を発表しました。平成29年1月1日現在の1平方メートル当りの土地の標準価格を示したもので、三重県では住宅地293地点、商業地110地点などの432地点が調査対象になっています。
 これによると、県内の公示地価は平均で前年より1.6%減となり、25年連続で下落しています。県北部では下落幅が縮小傾向であり、地価が上昇した地点も多くあるのに対して県南部は地価の下げ止まりが見えず、三重県の宿痾ともいうべき南北格差が、資産の面でも拡大していることが浮き彫りになっています。
 中日新聞によると、住宅地で継続調査した284地点のうち、地価が上昇したのは四日市市の15地点、桑名市の7地点、津市の4地点の計26地点のみ。上昇率が1.9%とトップだったは、三年連続で津市大谷町の地点(1平米あたり10万5千円)でした。(3月22日付け「南北格差、さらに拡大 県内地価、25年連続下落」)


2017年3月22日水曜日

熊野・丸山千枚田オーナー募集中

一般財団法人熊野市ふるさと振興公社が、「日本の棚田百選」に選ばれ、ユネスコの世界遺産にも登録されている、熊野市・丸山千枚田のオーナーを募集しています。
 オーナーといっても田んぼの地主になるわけでなく、丸山千枚田の景観維持と保全活動の資金に3万円の年会費を払う賛同者を募るもので、4月上旬の畦塗り作業から始まって、初夏の田植え、梅雨時の伝統行事である「虫おくり」、盛夏の案山子づくり教室と草刈り、そして9月の稲刈りに至る、一連の農作業がスタッフのアドバイスの下で体験できるほか、千枚田で獲れた新米10kgと地域の特産品のプレゼント、さらに宿泊施設の割引と温泉入浴半額回数券(20枚)の提供など、さまざまな特典があります。
 熊野市ふるさと振興公社は、「丸山千枚田を愛し保全活動に理解のある方で、地区住民をはじめとした地域の人々とのふれあいを大切にできる方」にぜひオーナーに就任してほしいとを呼び掛けています。

2017年3月21日火曜日

伊勢おもてなしヘルパーをやってみた

 以前このブログに書きましたが、わしは車いすを使用している方々の伊勢神宮・内宮の参拝をお手伝いする「伊勢おもてなしヘルパー」の研修を受講し、一応ヘルパーの末席に加えていただいています。
 正式採用(?)の通知が1月ごろにあったのですが、実際に稼働できる機会がなかなかなく、この連休中ようやっとデビューできたので、簡単に様子をメモしておきます。
 伊勢神宮・内宮は平成27年に約549万人の参拝者がありました。このうち車いすの利用者は約1万3千人。割合としては0.23%程度ですが、この数は年々増加しており、一日に換算すると35名の方が車いすで参拝しています。
 内宮は入り口に当たる宇治橋から正宮(本殿)まで約1km砂利道が続き、神宮が無料で貸し出しているタイヤの太い電動車いすを使わないと進行が困難です。また、参道終点から正宮へは25段もの石段があるため、電動車いすでは進めず、参拝は石段下からの遥拝にならざるを得ません。

2017年3月20日月曜日

三重県が庁舎を民間貸し出しへ

 三重県が志摩市にある出先庁舎「志摩庁舎」内の空きスペースを、有料で民間など一般に貸し出す方針を決め、4月から相手先の公募に入る見込みであることを建通新聞が報じていました(15日付け)が、伊勢新聞がより詳細に報じているのでメモしておきます。 
 18日付けの「空き室で財源確保 志摩庁舎 賃貸へ 来月にも公募、県初の試み」という記事で、これによると
・県は志摩庁舎の4階の一部(約550㎡)を民間に貸し出す。公序良俗などに反する利用をさせない基準を策定し、4月にも貸付先を公募する。
・県では官舎や校舎跡地など未利用施設の売却を進めてきたが、売却に適した施設が少なくなる中で、部分的な未利用スペースについても活用の手段を検討していた。
・相手方から利用方法や賃料などを提示させる「プロポーザル方式」で審査を行い、5月の契約締結を目指す。
 とのことです。

2017年3月19日日曜日

三重県内ロケ映画が世界的ヒット

 三重県桑名市の六華苑や諸戸氏庭園でロケが行われた韓国映画「お嬢さん THE HANDMAIDEN」が世界的なヒットとなっており、3月から始まった国内公開の集客動向に注目が集まっているそうです。
 この映画はパク・チャヌク監督の作品で、韓国では成人映画(R19指定)扱いでの公開でしたが、観客動員が約400万人にもなる異例の大ヒットとなりました。原作は、イギリスの人気作家サラ・ウォーターズ氏の「荊(いばら)の城」という小説で、映画での舞台を1939年(昭和14年)の日本統治下の朝鮮半島に変えて描かれています。
 2016年のカンヌ映画祭でも、コンペティション部門で最も優れた技術的成果を挙げた作品として、ヴァルカン賞を受賞しているとのこと。ただ、わしにはこの賞がどれくらいスゴいのかがよくわからないのですが。
 なお、日本ではR18+指定(18歳以上なら観覧可)とのことですが、残念ながら現時点で、三重県内の映画館では上映されていません。当然、わしも見ていません。

2017年3月18日土曜日

「アニマルフリー」肉が食卓へ

 GIGAZINEに、人工で作った食用肉に関する興味深い記事が載っていました。 少子化と人口減少が進む日本ですが、全世界では総人口の増加が続いており、食料をいかに確保するかは大きな課題になっています。中でも肉(食肉)は畜産や養殖によって生産せざるを得ず、環境汚染や飼料の制約があるほかに、当然ながら家畜や家禽を屠殺しなくてはいけない問題もあります。
 記事では、このような中で、ニワトリや牛の成体から採取した細胞を培養することで食肉を生産する技術が開発され、実用化に近づいていると報じており、実際にこうしたビジネスに取り組んでいるバイオベンチャー企業(スタートアップ)を紹介しています。
 わしの記憶では、子供のころ、旭化成が「サンバーグ」という冷凍ハンバーグを発売していて、それが石油を原料にしている人造肉だ、みたいな話を誰かから聞いたことがありました。結局それは都市伝説だったそうですが、どうしてもある種の「疑わしさ」を感じてしまうこの手の話。実際はどうなのでしょう。

2017年3月16日木曜日

三重県はこの話題に弱い・・・

 朝日新聞が昨日、シャープが平成30年にも液晶テレビの国内生産から撤退する方針であるとのスクープを報じましたが、今日(3月16日)にはシャープがこれを全面否定しており今後も区内生産は継続されるというニュースを各紙が掲載しています。
 この「シャープ亀山問題」は、三重県民にとって、なかんずく地元亀山市の宿泊業者、タクシー業者など、さらには三重県庁をはじめ企業誘致に携わってきた行政関係者には非常にナーバスな問題で、三重県内の報道のされ方はおそらく全国でも突出して大ニュース扱いになっているはずです。
 朝日新聞の記事は、戴正呉社長のインタビュー記事で、テレビ生産は台湾の鴻海精密工業が担い、国内では開発や試作、アフターサービスなどを行っていくと語ったと報じていました。亀山工場製の液晶テレビ「アクオス」を表す、一世を風靡した「世界の亀山モデル」も消滅してしまうと思われたのです。

2017年3月15日水曜日

素人経営者が増えないと地域は活性化しない

 日本人と外国人を比較する時、よく何事につけて日本人は「道」を究めることが特徴だと言われます。
 利益を得る行為に過ぎない「商売」を、三方良しのような商人道の実践に高める。
 武人たちの命のやり取りから、生や死の作法である「武士道」という哲学に高める。
 所詮は趣味や道楽に過ぎないお茶や生け花、俳諧なども、これを通して作者の生き方を追求する「道」に見立てる。
 これにはもちろんすばらしい面があり、こうした強い上昇志向というか、一つ一つの些事であっても、必ず大きな目標とか目的につながっているので万事をおろそかにしない几帳面さが、日本人や日本文化の強さであることは間違いありません。
 しかしその反面、何かことに関わる時は、真剣に全身全霊で取り組むべきであって、まずやってみよう、ダメならすぐやめたらいい、という姿勢で物事に関わろうとするのは、中途半端な、腰が引けた、不真面目な姿勢であるという常識はたいへんに根強いものがあります。

2017年3月14日火曜日

海の博物館が鳥羽市営化へ

 鳥羽市浦村町にある 海の博物館 の運営が、公益財団法人 東海水産科学協会から、鳥羽市に移ることが明らかとなりました。
 海の博物館は昭和63年に現在地にオープン。全国で唯一と言われる、海や漁業、漁村をテーマにした専門博物館で、約1万8000平米もの広大な敷地に、収蔵庫や展示棟、体験学習館など8棟の建物があり、約6万点の資料を保有しています。
 資料自体が全国各地の漁村から収集された貴重なものだそうですが、建物群も高名な建築家である内藤廣氏の設計になるもので、集成材を使った大型木造建築である展示棟や、プレキャストコンクリート・ポストテンション組立工法の収蔵庫は、平成5年に日本建築学会賞を、平成10年には建設省(当時)による全国公共建築百選を受賞しています。

2017年3月13日月曜日

次に地方自治体が迎えるブームは

 地方公務員向けの業界情報サイトである「官庁速報」によれば、山形県が平成29年度の組織改正で、新たに「観光文化スポーツ部」を設置します。山形県は、外国人観光客数を平成31年に26万人に増やす目標を掲げるほか、東京オリンピック・パラリンピックに向けて10カ国・地域からの事前合宿誘致を目指しているそうで、その実施体制を整えることが目的とのことです。(2017年3月9日付け)
 スポーツに関する部は、岩手県が平成29年度から「文化スポーツ部」の新設を明らかにしているほか、石川県も同様の部の新設を公表しており、山形県は3例目となります。
 またすでに、秋田県は「観光文化スポーツ部」、群馬県には「生活文化スポーツ部」、京都府では「文化スポーツ部」、山口県には「観光スポーツ・文化部」という組織があり、北海道や福島県、三重県、大分県、沖縄県などにもスポーツを冠した局(部と課の中間くらいの位置づけ)があります。

2017年3月12日日曜日

O-GOE杉山さんのプレゼンが神だった

 先日、三重県中小企業家同友会のセミナーにオブザーバー参加してきました。「若者が定着する企業とは」と題したテーマで、講師は四日市市にある(株)OーGOE(オーゴエ)の杉山社長でした。
 杉山さんは大学卒業後、商社の人事畑で経験を積まれました。その中で、中小企業には社長の人柄や会社の雰囲気がよく、業績も安定している素晴らしい会社が多くあるにもかかわらず、人材の確保に苦労している現状に危機感を抱き、独立して三重県で初の新卒採用コンサルティング会社であるオーゴエを起業。就活アドバイザーとして学生や企業へのコンサルや採用代行などを業務としており、昨年春には近鉄江戸橋駅前に 学生のミカタ はてなカフェ という学生と企業が交流するユニークなカフェも開店しています。
 杉山社長はいわば人前でしゃべるのがお仕事なので、プレゼンがうまいのは当然なのでしょうが、話のポイントがわかりやすく、時々脱線もして聞き手を飽きさせず、しかもきちんと時間通りに終わる、という「神」なプレゼンだったのでメモしておきます。

2017年3月8日水曜日

こういう職員が県政を支える

 三重県公式ウエブサイトに、「滞納自動車税を7千万円縮減 ~県税「差押強化月間」の取組結果~」という情報がアップされていました。(リンクはこちら
 一応、マスコミにも資料提供されたようですが、実際に新聞記事やニュース番組に取り上げられたのかどうかはわかりません。
 これによると三重県は、県税を納期限までに納付している大多数の納税者との公平性を保つため、納める資力がありながら納付しようとしない滞納者に対して、法律に基づく滞納処分を徹底して行っているとのこと。平成28年12月から平成29年1月の2か月間は「差押強化月間」として、県内8ヶ所の県税事務所が一斉に徴収強化に取り組んだそうです。
 強化月間中に預貯金・給与・自動車等の差押処分を1,480件執行するなど、徴収強化に取り組んだ結果、今年1月末の自動車税の滞納税額は2.3億円となり、前年同月より0.7億円縮減。1月末の現年自動車税の徴収率についても99.7%となり、前年より0.1ポイントアップしたそうです。

2017年3月7日火曜日

尾鷲市が「おわせ暮らしサポートセンター」を設置

 尾鷲市が3月1日から「おわせ暮らしサポートセンター」事務所を開設しました。
 地域おこし協力隊員が定住移住コンシェルジュとして4名配置され、移住希望者の相談に応じるほか、移住者向けに市内の空き家を紹介する「空き家バンク」の業務にも応じるとのことです。(市役所サイトへのリンクはこちら
 尾鷲市は平成23年にとうとう人口が2万人台を切り、高齢化率も40%に近づいています。移住の促進、特に若い世代の定住促進は急務と言っていいでしょう。
 中日新聞によると尾鷲市の空き家バンクは平成26年の設立以来、96軒の物件登録があり、50世帯(102人)もの交渉が成立しています。移住の相談とか登録物件の案内は休日を希望する人が多いそうなので、サポートセンターは月曜の定休日以外の土日も開所するため、さらに多くの移住希望者からの相談対応が期待できるとのことです。
 また、東紀州ほっとネット くまどこ によると、3月10日の夜にはサポートセンターで「地域を、語ろう。~若手しゃべり場座談会in尾鷲~」なるイベントも開催されるそうで、まだ10日足らずなのになかなかアクティブに活動が始まっているようです。

2017年3月6日月曜日

神戸市が職員の副業推進へ

 日本経済新聞などによると、神戸市が4月から市職員の副業に関する独自の許可基準を策定するそうです。地方公務員は、農業や不動産賃貸など一定の分野においては、承認を得たうえで副業が認められています。しかし神戸市のように、NPO法人などで報酬を得て事業活動に従事することを公然と認めるのは、極めて画期的なことです。
 今回の措置の狙いは、
1)職員の働き方の多様化
2)公務で培った知見を地域貢献活動に生かす
3)外部での経験を市民サービスの向上につなげる
4)中高年の職員が退職後に備えて、在職中から地域貢献活動などに参加しやすくする
 などにあるようですが、実際にどのような形で副業が進むのか、そしてその結果、市が想定したとおりの目的が達成されるのかが注目されそうです。

2017年3月5日日曜日

これもロボット革命

 ロボットとか人工知能に関するセミナーを受ける機会がたまたまこの半月間に集中して、ロボット技術とかAI技術の最先端というよりも、それがわしらの市民生活とか職業にどんな変化をもたらすのかという面からお勉強することができました。
 一般的にはロボットやAIの普及で、定型的なデスクワークや単純作業は、ほぼこの十数年の間に放逐されると考えられています。逆に、高度な専門知識が必要な、会社経営、デイトレード、法律交渉、医療行為などの仕事や、美術や工芸、建築などの仕事も機械では代替できないというのも世間一般の認識でしょう。
 しかしわしが聞いた専門家によると、これは必ずしもそうではありません。AIを使った経営戦略の作成、投資や資産運用、法律問題の交渉、診察や診断は実用化段階に近づいており、作曲や創作なども遜色ないレベルに近づいているそうです。最大のボトルネックは、こうした人生の重要課題に、ロボットやAIといった人工物を関与させることへの心理的な抵抗や嫌悪感をどう克服するのか ~あるいはあえて克服すべきでもないのか~ という人間の側、社会の側の受け入れ態勢の問題です。

2017年3月4日土曜日

なぜインターネットは匿名文化なのか

読感】バグは本当に虫だった -なぜか勇気が湧いてくるパソコン・ネット「100年の夢」ヒストリー91話 水谷哲也著(ペンコム)

 パソコンの作業中に突然動かなくなる、あるいは特定のタイミングで特定のキーを押すとフリーズしてしまう。ユーザーにとっては泣きたくなるようなこうしたトラブルは、往々にしてソフトのプログラムに原因があって、それらは「バグ」と呼ばれます。
 バグという言葉は本来「虫」という意味なので、何万行、何百万行という膨大なソフトウエアのソースコードの中にうっかり入り込んだ誤植とかちっぽけなミスの比喩としてバグと呼ばれているのかと思ったら、本書によるとそうではありません。
 1950年代のコンピュータは電磁リレー式回路であり、稼働中は実際に内部でメカが動き大量の放熱がありました。このためしばしば虫が入り込んで機械が故障したのです。これがバグの語源だということです。