2013年12月31日火曜日

大切な、このレトロメモリー

 平成25年、2013年もいよいよあと数時間で終わろうとしています。
 先輩たちから聞いていた、年齢を重ねると共にだんだん月日の経つのは早く感じられるようになるというのはまったくの真実で、月並みですが本当にあっという間の1年でした。

 個人的には、仕事は正直言ってそんなに忙しくなく、現場に出たり、セミナーや勉強会に出たりする機会が多く、たいへん有意義な、インプットの一年でした。
 しかし、恥ずかしながら、以前のブログに書いたように生まれて初めて突然の片頭痛に襲われたり、暗いところで細かい字がいよいよ見にくくなってきたりと、体力的には明らかにとっくにピークを過ぎ、今や下り坂を順調に加速しているようなスピード感に苛まれ出した一年でもありました。
 いずれにしろ、未来は予測不能なので、まずはリアルに、自分と、家族と、そしてまわりにいる友人・知人の皆さんのご多幸とご健康をお祈りしたい(もちろん、そのための努力もしたい)と思います。

 年の終わりに、この曲、capsule(カプセル)の「レトロメモリー」を聞きたくなりました。



2013年12月30日月曜日

NPOが政治に接近する際に留意すべきこと

 わしが、かねてからその活動を尊敬していたNPOのホームページに、ある地方の有力政治家のにこやかな顔写真が掲載されてるのを見つけてビックリしました。
 そのNPOは、非常に重要な、ある社会的な課題の解決に向けて特定非営利活動促進法(いわゆるNPO法)が発足した直後に法人格を取得し、それ以来、営々と活動を続けてきています。
 そのNPO幹部たちが政治家を囲んで収まっている写真も、今までの活動に対して政治家が理解と賛意を示したことの現れであり、有力政治家の後ろ盾を得ることで、NPOの存在が広く社会に知られ、さらに活動がやりやすくなるのであれば、そのメリットは計り知れないほど大きいものでしょうし、影ながらそのNPOに関心を持っていたわしも、ご同慶の至りというべきか、共に喜ぶべきことなのかもしれません。
 しかし、直感的に、わしは何だか嫌な予感というか、ある種の不安がよぎったのでした。
 直感なので、合理的な根拠はないのですが、よくよく考え直してみると、以下のような心理的作用が働いて、そういった直感が生まれたのではないかと思います。

2013年12月29日日曜日

乾杯条例に意味はない

 三重県名張市と伊賀市で、相次いで「宴会などの乾杯は地元産の清酒(地酒)で行おう」という趣旨の、いわゆる「乾杯条例」が制定されました。

 伊賀の情報誌YOUなどによれば、名張市の12月議会で可決・制定されたのは「伊賀名張の酒・名酒で乾杯を推進する条例」というもの。条例案は名張市議会が今年9月に、市内の地域づくり委員会や名張商工会議所、市内にある4社の酒造場、の3者からの要望を受けて審議してきたたそうで、市内の酒造業や関連産業の発展などを図ろうと、地酒による乾杯の習慣を広めることが目的で議員提案されたものです。(YOU 平成25年12月4日付け

 一方、伊賀市の12月議会で可決・制定されたのは「伊賀市乾杯条例」というもので、中日新聞によれば、蔵元や小売店でつくる伊賀酒類連絡協議会と伊賀焼振興協同組合が市議会に乾杯条例の制定を求める要望書を提出していました。条例の趣旨は、伝統産業である伊賀酒と伊賀焼(陶器)の普及が狙いで、市民に協力を呼び掛け、市や事業者には普及に努めるよう求める内容です。罰則はなく、個人の好みや意思に配慮すること、交通ルールや飲酒マナーを守ることを記したことが特徴とのことです。(中日新聞 平成25年12月26日付け

 これらの乾杯条例、さて、どれくらいの効果があるものなのでしょうか。

2013年12月28日土曜日

伊勢観光でよくある10の質問

 伊勢神宮への参拝客が統計開始以来最高の1300万人を越える見通しになっています。言うまでもなく20年に一度の式年遷宮が行われた年であり、この機会に新宮にお参りしようという方々が各地から押し寄せているためです。


 このような現象、つまり遷宮の年前後になると参拝客が急増し、数年経ってやや落ち着きだすと客数が徐々に減少していく。そしてまた遷宮直前になると増加し、という繰り返しは、千数百年にわたる伊勢神宮の長い歴史の中でずっと繰り返されてきたことですが、この機会に初めて伊勢に来た、あるいは何度か来ているが目新しいところが知りたいという方も多いようです。
 そこで、現在は伊勢市在住のはんわしが、観光客からよく受ける質問をリストアップしてみますので、ぜひ参考にしてみてください。なお、神宮の歴史とか、買い物情報、グルメ情報なんかはほかでもたくさん情報提供されているので、マニアックなものだけに厳選します。

2013年12月26日木曜日

平成24年経済センサス‐活動調査(卸売業、小売業)を見る

 国(総務省)が実施した 平成24年経済センサス‐活動調査 の調査結果が先月公表されました。

  この調査は製造業や商業など産業別に行われており、三重県分の製造業部門については三重県庁のホームページでもすぐに詳細な分析結果が公表されました。
 ところが、商業(卸売・小売業)部門については不思議なことに ~県庁の職務怠慢(?)というべきか~ 分析どころか、結果概要の発表すらされません。仕方ないのでわしが勝手にまとめてみました。

 経済センサス活動調査の産業別、都道府県・市町村別の詳細な結果は総務省統計局のホームページに公開されており、だれでも入手できます。(リンクはこちらです。)
 しかしデータ量が膨大なため、これを整理したうえで比較分析する作業は個人では並大抵のことではありません。なので、ごくごく簡単な内容のみです。

2013年12月25日水曜日

【読感】永遠のゼロ


 最近文庫版が出た 永遠の0(ゼロ) 百田尚樹著 講談社文庫 を読了しました。ややブームに乗り遅れてしまった感はありますが、大変面白かったのでレビューします。

 太平洋戦争が終わった(日本がアメリカや中国などの連合国に無条件降伏した)のは1945年。今から67年も昔のことで、実際に戦争を体験した人の割合はどんどん減っています。
 戦争が始まったのは1941年12月8日です。毎年12月8日になるとテレビや新聞は、必ず大々的に「開戦記念日」に合わせた特集番組や記事を報道をしていたものでしたが、それもここ数年はすっかり見かけなくなってしまいました。現実問題として、日本人の構成の変化と、それに伴う悲惨な戦争体験の風化は避けることができないのです。

 その意味で、この物語は読ませるストーリー展開になっています。
 主人公はいかにも今風のニート(名目上は司法試験浪人)の青年と、フリー編集者で結婚と仕事の選択に焦りが見える姉、という姉弟です。この二人が、終戦のわずか数日前にゼロ戦で特攻し、26歳で戦死したという祖父の足跡を訪ね歩くという展開です。
 現代と往時が行きつ戻りつ話が展開していくのと、早世ゆえに謎に満ちた祖父の行動や人生観、そして人物像が、今は年老いた戦友たちの証言から少しずつ明らかになっていく謎解きの面白さがあって、ついつい話に引き込まれてしまいます。

はんわし的評価 ★★☆(おすすめ)

2013年12月24日火曜日

【読感】日本型モノづくりの敗北


 日本の製造業は、技術力はあるものの経営力が低いために収益が確保できないという説が広く世間一般に信じられています。

 実際に、有名な経営学者である妹尾堅一郎氏の著書に「技術力で勝る日本が、なぜ事業で負けるのか」(ダイヤモンド社)という本があり、数年前にこれを読んだときはわしもなるほどと納得したものでした。
 しかし、この本 日本型モノづくりの敗北 零戦・半導体・テレビ 湯之上隆著(文春新書)によれば、この説は残念ながらまったくの神話だということになります。
 すなわち、日本企業は経営力が低いうえに、技術力も決して高くないのです。そして、この事実を見据えない限り日本製造業の復権はないと言い切ります。

 著者の湯之上さんは半導体技術者として昭和62年に日立に入社し、その後、不振のDRAM事業を立て直すために国策で主導された日立とNECの合弁会社エルピーダメモリ(株)(のちに経営破綻)に出向。さらに日本の半導体産業復権を旗印とした(株)半導体先端テクノロジーズ(略称セリート)へも出向した経験を持つ、いわば日本半導体産業の盛衰を現場で実地に体験してきたエンジニアです。
 その彼が、日本企業に技術がない、と言うのはいったいどういう意味でしょうか。

2013年12月23日月曜日

紀伊長島で見た蜃気楼

 今日は三重県紀北町の紀伊長島漁港で毎年この時期に行われる 年末きいながしま港市に行ってきました。

 日本有数の水揚げを誇る紀伊長島で開催されるとあって、鮮魚やひものなどの水産加工品の店舗が15ブース、お弁当、お寿司、味噌、みかん、お菓子類といった店舗が19店舗の、合計34ものブースが賑やかに物産を販売していました。

 12月21日がスタートだったので、この日は3日目。会場では何人かの知り合いにあったので様子を聞いてみると、やはり今年3月24日に高速道路・紀勢自動車道の紀伊長島ICが開通し、名古屋方面や三重県北部からの交通の便が格段に良くなったためか、例年より人出が多いように感じるとのことでした。

 今までは観光バスによる買い物ツアーも多かったようですが、今年は明らかにマイカーでお客さんが多いようで、北部からの来客を促進させる紀勢自動車道だけではなく、9月29日に全通した自動車専用道路(通称・熊野尾鷲道路)によって熊野市など県南部からの来客も目立っているとのことでした。やはりというべきか、おそるべし道路効果です。



2013年12月22日日曜日

伊勢神宮の冬至の日の出を見てきた

 伊勢神宮の内宮、そこにある五十鈴川(御裳濯川)にかかるのが宇治橋です。
 堂々たる大鳥居を持ち、日本最大の長さ100mの木橋を支える木組みの美しい姿はまさに伊勢神宮の象徴であり、多くのテレビ番組や雑誌にも登場します。
 また、一年のこの時期、冬至前後の日の出がちょうど宇治橋正面の大鳥居の真上から登るということも有名で、写真や映像で見る機会も多いことと思います。

 伊勢神宮は今年10月、20年に一度の式年遷宮(有史以来第62回目となります)が催行され、社殿や鳥居などが新たに造り替えられました。
 式年遷宮後初めての冬至の日の出を見に行ってきました。

 伊勢地方でもこの時期の日の出は朝7時ごろです。はんわし、6時半ごろに内宮に到着しました。宇治橋があるあたりは五十鈴川の河岸で谷間にあるため、平野部よりもさらに15分ほど日の出の時間が遅いので、少々時間があり、まずは宇治橋を渡って内宮を参拝することにしました。

2013年12月21日土曜日

久しぶりにBizcafeよっかいちに


 三重県四日市市にあるビジネスインキュベーションの ビズスクエアよっかいち(Biz Square 41) で開催されたBizcafeよっかいちに参加してきました。

 毎月1回、土曜日の午前中に開催されていますが、わしはなかなか日程が合わず、おそらく約1年ぶりくらいの参加となりました。

 今日の講師は、四日市のco-creation戦略コンサルティング企業である株式会社ジーニーズの代表取締役  阪 和幸氏でした。

 ジーニーズについては、以前このブログでも新商品のリリース情報を取り上げたことがあります。(はんわしの「評論家気取り」 ありがとう!を育てよう Plasica(プラシカ) 2012年8月22日

 阪社長による「心地よさのデザイン」とタイトルされたお話しが非常に参考になるものだったので、メモしておきます。(当然ですが文責ははんわしにあります。)


2013年12月19日木曜日

産業競争力強化法説明会に行ってきた

 今週のはじめ、中部経済産業局が開いた「産業競争力強化法の施策説明会」に行ってきました。
 先日の国会で成立し、来年1月の施行が予定されている産業競争力強化法(以下、産競法と略称します。)は、アベノミクスの第三の矢である「成長戦略」を具現化するものと位置付けられています。

■経済産業省ホームページ  http://www.meti.go.jp/policy/jigyou_saisei/kyousouryoku_kyouka/

 経産省の担当官の話によると、産競法を理解するキーワードは、(政府が定義するところの)現在の日本経済が抱える3つの課題、「過剰規制」「過当競争」そして「過少投資」をいかに解消するかという点です。

 詳細を見ていきます。


2013年12月18日水曜日

「上書き」という行政の無責任文化

 最近、三重県内のある尊敬すべき経営者と、ある地方政治家が対談している記事を、ふと目にしました。三重県南部、特に和歌山県や奈良県に接している東紀州地域(三重県の尾鷲市、熊野市、紀北町、御浜町、紀宝町の2市3町からなる地域)の経済振興についての意見交換で、興味が湧いたので、何の気なしに斜め読みしてみると、

・東紀州は農林水産業しか産業がなく、しかもそれは「素材提供」にとどまっている。
・素材を卸しているだけでは利益が出ないので、それを商品に加工し、付加価値をつけて都会に販売することが不可欠。
・しかし、生産者は往々にして独りよがりの商品開発をし、とても売れそうにないものを作っては、結果的に在庫の山を作っている。
・そのためには行政や、ノウハウを持つ企業が積極的に参画し、商品づくりや販路開拓を支援しなくてはいけない。
  というようなニュアンスのことが書いてありました。
  じっくり読んだわけでなく字面を流しただけなので正確ではありませんが、だいたいこんな内容だったと思います。

2013年12月17日火曜日

頭痛外来でCTデビュー

 思い当たることと言えば、昨日の夜、帰宅の途中に吹きっさらしの交差点で信号待ちしている時、今日はやけに寒いなー、風邪ひきそうやなー、と感じたことでしょうか。

 次の日の朝。
 この時はまだそれほどでもなかったのですが、出勤してパソコンで作業していた10時ごろになると、頭がズキズキ痛んできて仕事が手につかなくなってきました。

 実は、はんわし、頭痛になったことが今までの人生でほとんどなく、頭痛持ちならばこの程度は普通の痛さなのかもしれませんが、わしにとっては何だかただならない、異常の前兆のような気がしてきました。

 この日は午後から大事な会議があったので、それに出席するまで我慢できるだろうかという心配と、いや、このままズルズル痛みに耐えていては後で脳内出血だったとか取り返しのつかないことになるのでは・・・・・という不安が入り混じり、ますます頭は痛くなり、ついには耐えられないくらいになってきました。

 仕方なく上司に相談して許可をもらい、休暇を取って頭痛外来を標榜する医院に行くことにしました。


2013年12月16日月曜日

「外国人客はありがたいけど面倒」というホンネ


ガジェット通信に、観光の現場から漏れる「外国人客はありがたいけど面倒」というホンネ という興味深い記事が載っています(出典はキャリコネからの転載記事)。

 以前このブログにも、赤福の前会長の発言は地元伊勢では比較的冷静に受けとめられていることは書きました。

 現実問題として、外国人の来日観光客は円安傾向の定着などもあって増加の趨勢であり、12月11日に発表された日本政府観光局(JNTO)の情報によると、今年の訪日外国人観光客は政府目標の年間1000万人を初めて突破する見通しとのことです。この傾向は東京オリンピックまでの間は続く可能性が高いでしょう。

 その一方で、観光業、特にホテル、旅館といった宿泊業の現場では、外国人客への対応について戸惑いが生じているのです。

 外国人観光客市場は、観光産業にとって有望であり、観光産業に依存する地域経済にとっても重要な市場です。観光業関係者の一層のスキルアップや、外国人客への対処事例の共有化とノウハウ化のような取り組みが必要でしょう。結果的にそれが生産性の向上にもつながるはずです。

 政府も「成長戦略」などと称して外国人を呼ぶ込めるだけ呼び込んで後は知らん顔ではなく、業界や地域と一体になった、きめ細かい対策が求められていると思います。

2013年12月15日日曜日

(マニアック)東アジアおよび東南アジアにおける神仏習合


 伊勢市の皇學館大学 研究開発推進センター主催の公開シンポジウム「東アジア及び東南アジアにおける神仏習合・神仏関係」に参加してきました。
(マニアックな内容なので関心がない方は無視してください。)

 神仏習合、すなわち日本古来の神(土着の神とうべきか)と、インドから中国、朝鮮を経由して渡来した仏は一体の存在と認識され、ともに信仰の対象となる現象は、現在でも多くの日本人にとっては普通のことで、特別に違和感を抱くものではありません。
 歴史的に見ても神仏習合は奈良時代ごろには成立しており、明治時代になって新政府により神仏分離が断行されるまでは、お寺の中に神社があったり、神社に僧侶がいたりすることは珍しいことではありませんでした。

 このような神仏の習合が生まれた理由については、往々にして日本人独特の宗教観に基づいているもので、世界中でも日本にのみ顕著な現象だと理解されていました。
 しかし、近年の宗教学、歴史学の研究によれば、神仏習合は日本独自の思想ではなく、基本的な原理は中国仏教に源流があり、その考え方が日本に伝わって定着したものだそうです。

 それでは、中国ではどのように神仏習合が生まれたのでしょうか。また、仏教はカンボジア、タイなど東南アジアにも広く伝播しており、その過程で現地の神とも習合が起こっているはずです。それはどのようなものなのでしょうか。さらに、あらためて日本の神仏習合とはどのようなものと整理できるのでしょうか。


2013年12月14日土曜日

熊野地鶏を通販で購入してみた(レビュー)

 三重県熊野市の熊野市ふるさと振興公社から、通販で地域特産の「熊野地鶏」を購入してみました。先日、モノが届いたのでレビューしてみます。

 熊野市ふるさと振興公社のサイトのトップページから、熊野地鶏娘の写真あたり、もしくは左側の「お買い物はこちら」のバナーをクリックすると通販のページにジャンプします。
 どうやら 鬼伝説熊野 地鶏こん棒 なるアイテムが新発売されたようなので、それを購入してみることにし、あわせて熊野地鶏のカット肉も購入することにしました。
 わしも公務員の端くれで、実は先日ボーナスをもらったので、地域経済活性化に貢献すべく、もう少し太っ腹に3万円分くらい注文すべきでは・・・という考えもアタマをかすめましたが、まあ今回はお試しということで・・・。

 サイトで申し込むとすぐに注文受付の確認メールが届きました。受け取りの都合で配達時間を夜にし、代引き決済にしました。予定通りやって来たのはこんな感じの箱でした。

2013年12月12日木曜日

三重県地域資源活用商品カタログ「みえづくし」

三重県HP(PDF)より
三重県と、その外郭団体である三重県産業支援センターが、三重県地域資源活用商品カタログ「みえづくし~三重の風土が育てた品々~」を発刊しました。

 三重県産業支援センターでは、数年前から「みえ地域コミュニティ応援ファンド助成金」、そして「みえ農商工連携推進ファンド助成金」という制度を設けており、県内の中小企業やNPOなどが、三重県固有の地域資源(農林水産物、原材料、加工技術など)を活用した新商品や新サービスの開発、製品化などに支援を行っています。

 これらの支援事例はかなりの数にのぼっていますが、今までそれによって商品化したものを一つにまとめたカタログがありませんでした。

 今回の「みえづくし」では、食品、工芸品・工業製品、そしてサービス業の3つのカテゴリーにしたがって、96の製品やサービスを紹介しています。

 美しいカラー写真が使われており、発行元の説明によれば「一つ一つの商品を身近に感じていただくことができるよう、地域資源の魅力や地域資源活用に携わる方々の想いなど、商品の背景や物語をお伝えするとともに、商品の内容量、価格などの基本的な情報を掲載しています。」とのことで、ぜひ多くの方に見ていただき、三重県内の素晴らしい商品と企業を知っていただきたいと思います。

■三重県ホームページはこちら

2013年12月11日水曜日

東国原さんが三重県知事を目指すべき3つの理由

 東国原英夫氏が日本維新の会を離党し、同時に衆議院議員も辞職することが報じられています。
 思い起こせば、年末に政治家が離合集散するのは風物詩になった感があります。残念ながら、その多くは決して重鎮の議員ではなく、マスコミから政党助成金目当て、選挙目当てなどと揶揄されるような当選回数の少ない議員が多く、当選1回、しかも任期も1年しか果たしていない東国原氏も同じ匂いがしないとはいえません。
 また、彼は宮崎県知事を(いろいろ問題はあったにせよ)見事に務めたものの1期で止めてしまい、東京都知事選に出て落選。その後、国会議員になって、そしてまた辞任、というわかりにくい軌跡をたどって今日に至っています。今回も今後の進路は未定のようです。
 しかし、わしはこの人、三重県知事になっていただいてはどうかと思います。(あくまで頭の体操としてお読みください。政治的な主義主張ではまったくありません。)

2013年12月10日火曜日

熊野尾鷲道路で交通量は増えている

 国土交通省紀勢国道事務所が、今年9月29日に全線開通した三重県南部の熊野尾鷲道路(三木里IC~熊野大泊IC(13.6km))の全通1ヶ月後の交通状況について、概要を発表しました。

■紀勢国道事務所 熊野尾鷲道路 1ヶ月後の交通状況 (PDF)

これによると、
1)熊野尾鷲道路の交通量は平日約6,000 台/日、休日約8,000 台/日
2)東紀州地域北部で交通量が約10%増加
3)観光業関係者等から熊野尾鷲道路の開通による効果を実感する声
 とのことであり、交通量の増加など顕著な効果が生まれているようです。


2013年12月9日月曜日

三重県中小企業振興条例案について(これが最後)

 プレジデント・オンラインに大前研一氏が、就職に困らないドイツの「10歳のハローワーク」 という面白い記事を書いています。

 ドイツには、さまざまな産業分野の職人の能力を国家試験で見える化し、高い質を保っている「マイスター制度」があります。この制度と連動した、ドイツ独自の職業教育である「デュアルシステム」について書かれたものです。

 ドイツの教育制度は国内一律でなく州によって内容が異なるそうですが、一般的には日本の小学校に当たる「基礎学校」(4年制)を卒業すると、大学への進学を目指す「ギムナジウム」(8年制)という学校か、手に職を付けるための職業訓練学校(5年生や6年制)かのどちらかに進学します。わずか10歳にして、自分の進路を考えなくてはならないわけです。
 ギムナジウムに進学するのは全体の3割に過ぎず、大部分の若者は職業訓練学校に進学しますが、ここで採用されているのが「デュアルシステム」です。


2013年12月8日日曜日

しまかぜとトワイライトエクスプレスで行く初詣


 近鉄ホームページによれば、近鉄はJR西日本、近畿日本ツーリスト、日本旅行と共同で、観光特急「しまかぜ」と、「トワイライトエクスプレス」を利用する伊勢神宮と出雲大社の初詣ツアーを催行するとのことです。

 今年(平成25年)は5月に出雲大社の「平成の大遷宮」が、10月に伊勢神宮の「式年遷宮」が行われた記念すべき年であり、10月にもこれと同様、しまかぜとトワイライトエクスプレスを使った伊勢神宮と出雲大社の参拝ツアーが行われましたが、この企画は即日完売となるほどの好評だったとのことで、今回の初詣ツアーはその第2弾となるもののようです。

■近鉄ホームページ
  しまかぜ&トワイライトエクスプレス車両で行く初参りツアーの実施について (2013年12月03日)



2013年12月7日土曜日

「中小企業振興条例中間案」意見交換会に行ったら


 伊勢商工会議所で開催された、「三重県中小企業振興条例(仮称)」中間案に対する意見交換会というものを聞きに行ってきました。(三重県政や地域産業振興に関心がある人以外は無視してください。)

 
 配布資料によれば、この条例の制定趣旨は、
・三重県の中小企業は、県内企業数の99.8%、雇用の86.3 %を占めており、また石油化学、輸送用機械、電気の分野を中心に三重県の中小企業製造品出荷額は、全国14位、製造業全体の付加価値額も全国11位(どちらも2009年)と高い競争力を有している。
・一方で、2008年の世界金融経済危機の際、経済成長率が全国で最も落ち込みが激しくなるなど、三重県は特定の業種に偏った脆弱な産業構造でもある。
・こうした中で、県内中小企業の競争力の維持・強化はむろん、地域に密着している小規模企業者
 の意欲を引き出すことが重要な課題であり、中小企業の存在そのものが地域社会の形成や維持に寄与しており、少子高齢化や地域の過疎化が進む中、環境や雇用などに十分配慮し地域社会の活性化に貢献することを目指し実践する企業の振興を図る必要がある。
・このため、三重県では、小規模企業を含む中小企業の果たす役割の重要性をかんがみ、中小企業の振興に関する条例の策定作業を進めており、このたび、条例の中間案をとりまとめたところ。
 とのことで、来年4月からの条例制定・施行を目処に最終案の作成に反映させていくため、伊勢商工会議所がこの意見交換会を企画・主催したもののようです。

2013年12月6日金曜日

「ミラサポ」で何ができるのか試してみた

ミラサポトップページより

 経済産業省中小企業庁が ミラサポ なるウエブサイトを立ち上げています。

 
 未来の企業★応援サイト というサブタイトルが示すように、中小企業、その中でも小規模事業者をターゲットにして、国や公的機関の支援情報・支援施策をわかりやすく提供するとともに、経営の悩みに対する先輩経営者や専門家との情報交換の場を提供する支援ポータルサイトが狙いとのことです。

  中小企業庁によれば、このミラサポは7月末から「お試し版」としてスタートしていましたが、開設から約2か月半でアクセス数約20万件、ユーザー登録数は約1.6万件を達成し、多数活用されて好評なため、10月から本格運用が始まったそうです。

  では、このミラサポで経営者や創業希望者は何ができるのでしょうか?
  実際に、はんわし、会員IDを取得して中に入ってみました。(誰でも無料で利用できます。)

2013年12月5日木曜日

消費税の増税準備は大丈夫か

 先日、津商工会議所で開催された「新事業展開セミナー ~消費税転嫁をスムーズに~」に行ってきました。講師はこのブログでも時々取り上げている月刊誌 商業界にもよく寄稿されている、ジャイロ総合コンサルティングの大木ヒロシさんでした。

 はんわし、つねづね内心不思議に思っているのは、消費税の税率アップは来年4月に迫っており、企業や課税事業者はそろそろ本格的な準備を始めなくてはならず、実際に準備に取りかかってみると、運用上よくわからない点、不明な点などがいろいろ出てくるに決まっているのですが、企業、中でも特に中小企業や、その中小企業を支援するべき団体・組織からも、準備不足を心配するような声がほとんど聞こえてこないことです。

 企業は、単に増税分の3%を自社の商品やサービスに上乗せすればよいのでしょうか?

 大木さんによれば、もちろんそうではありません。

2013年12月4日水曜日

今年もこの季節 日経MJヒット商品番付

日経新聞WEB版より

 いよいよ年の瀬。それを実感するのが日経MJが例年この時期に公表している「ヒット商品番付」です。

 東の横綱はセブンイレブンの「セブンカフェ」、西の横綱はNHK朝の連続テレビ小説「あまちゃん」でしたが、日経的にメガバンクを敵に回し半沢直樹を横綱に選ぶことはあり得ないので、まあ順当な結果かと思います。

 日経新聞のWEB版によれば、「今年のキーワード」は、あまちゃんから流行した方言の「JJJ(じぇじぇじぇ)」だそうです。これら3つのJが表すのは「上質」、「Join」そして「ジャパン」とのこと。

 「上質」の代表例が「セブンカフェ」。
 セブンイレブンが提供する淹れたてコーヒーですが、佐藤可士和氏がデザインしたコーヒーマシン1杯ごとに豆をひきドリップします。1杯100円とは思えない品質で大ヒットとなり、年間販売見込みは4億5000万杯と販売量日本一に躍り出ました。

 また、「上質」消費の象徴が、東の小結「ロレックス」です。アベノミクスによる高額消費の回復で、1本50万~100万円のものが売れ筋に。高島屋では1~11月半ばの売上高が前年同期比で8割も増加したそうです。
 Join、ジャパンの説明も記事に出ていますので、詳しくはMJをお読みください。


2013年12月3日火曜日

(勝手に抄録)進化するビジネスと中小企業の生き残り戦略

 先日、大阪で開催された「ビジネスチャンス発掘フェア」のセミナーで聞いた、伊藤元重東大教授の講演「進化するビジネスと中小企業の生き残り戦略」の内容をレビューしておきます。

  80分にもわたる長時間の講演でしたが、経済界の第一線で活躍する伊藤教授らしく孫正義氏や柳井正氏などの日本を代表する経営者のエピソードも豊富に交えたお話で、時間があっという間に過ぎてしまいました。

  講演前半は、高齢化やグローバル化、ICTに代表される技術革新など、日本を取り巻く環境が速いスピードで変化しており、しかし日本はそれに対して上手く対応できなかったため20年近いデフレに陥った。企業も消費者もマインドが冷え込み、投資が行われなくなったことが最大の問題で、ようやくアベノミクスによって景気回復の歩みが本格化してきた、という前振りが語られました。

 以下の要約は講演の後半部分で、さらにそれをダイジェストしたものです。わしの主観が入りまくっているので、当然ですが文責はわし個人にあります。あくまで参考程度にお読みください。

2013年12月2日月曜日

カレーの「てちや」に行ってみた

 伊勢市の中心市街地にありながら参道が閑散としており、空き店舗も多かった伊勢神宮・外宮(げくう)界隈が、いわゆる「遷宮効果」によって劇的に変化していることは、たびたびこのブログにも書いています。
 JR伊勢市駅前の広場とバス乗り場は新しく整備され、ランドマークである鳥居も建立されました。その鳥居をくぐって進む外宮参道も沿道は新しいお店のオープンラッシュで、たくさんの参詣者が昼夜散策しています。
 これはこれで喜ばしいことですが、新しくできるのは参詣者や観光客に向けた飲食店や土産物店が多く、ここで暮らしている伊勢市民にとっては「よそゆき」の店です。
 そんな中、外宮参道からは少し離れていますが、伊勢市役所と裁判所と百五銀行のすぐ近く、県道37号、通称「御幸道路」(みゆきどうろ)沿いに新しいカレー屋さんがオープンし、評判になっていると聞いたので行ってみました。

 
 それが、カレーのてちや です。
 

2013年11月30日土曜日

ファミリーマート×イズミヤ寺田町東店に行ってみた

 先日、大阪に行く用事があり、流通業界で一時大きな話題となった ファミリーマート×イズミヤ寺田町東店 に行ってきました。
 このお店は文字通り、コンビニ大手のファミリーマートと関西の中堅スーパー イズミヤとがコラボしたもの。「家庭のキッチン」をコンセプトに、コンビニとスーパーの両方の機能の兼ね備えた新たなビジネスモデルの構築に向けた実験店と位置付けられ、今年10月29日にオープンしたばかりです。

 イズミヤのプレスリリースによれば、このお店の特長は以下の2点です。
1)コンビニの利便性とスーパーの品揃えを融合した新業態店舗
「家庭のキッチン」というコンセプトにふさわしく、コンビニならではの利便性や商品力(中食などの商品やサービス)と、スーパーの強みである“出来立て惣菜”、生鮮食品、日配品、加工食品などの品揃えを一体化させる。
2)コンビニやスーパーの単体ではできない“ワンストップショッピング”を実現
 ファミリーマートが展開する商品やサービスと、イズミヤが展開する“出来立て惣菜”をはじめ、肉・野菜・魚などの生鮮食品や日配品、調味料などの加工食品の品揃えを一体化させることで、コンビニやスーパー単体では実現できない利便性を提供し、“ワンストップショッピング”の実現を目指す。

 このため、売り場面積は400㎡、取扱商品アイテム数は約5000と、通常のコンビニよりやや大きな規模になっています。また、店舗の2階は42席のイートインコーナーになっているとのことです。


2013年11月29日金曜日

濱田発言は地元でどう捉えられているか

 平成25年11月26日、三重県の主催により津市の三重県総合文化センターで開催された「地域活性化フォーラム in 三重 ~企業との協働による地域活性化~ 」の席上での、赤福の濱田益嗣前代表取締役(現取締役)の発言が大きく報じられています。

 濱田氏は、このフォーラムの中の「三重の元気なまちづくりをめざして!~企業が地域のためにできること~」と題した、フリーアナウンサーの山村美智さんとの対談において
 
 おかげ横丁建設の経緯などについて聞かれた濱田氏は「外人は来てほしくない。いたらおかしいでしょ。来ないでくれとは言えないが、英語の表記をするような気遣いはしない」と話した。
 とのことであり、
 毎日新聞の取材に対しては、社長を務める関連会社を通じて「伊勢は日本人の心のふるさとで、日本の方々に喜んでもらう街をつくりたいという意味の発言だった。外国人への偏見ではない」とコメントした。
 とのことです。(毎日JP 平成25年11月27日付け リンクはこちら
 
 この発言は、当然ながら伊勢市民の間でちょっとした話題になっています。


2013年11月28日木曜日

イオンモール東員へ行ってみた

 平成25年11月23日にグランドオープンした、イオンモール東員(三重県員弁郡東員町長更)に行ってきました。
 イオンモール東員は、総敷地面積約14万㎡、延べ床面積は約8万4千㎡あって、総合スーパーのイオンを核に、155の専門店が入居している三重県でも最大級のショッピングモールです。


 イオンモール東員が立地しているのは国道365号員弁バイパスの隣接地で交通至便ながら、工事が始まるまでは農地で、ほぼ「まったく何もなかった」場所です。
 実は、東海環状自動車道の建設もすぐ近くで行われており、何年後かには愛知県豊田市、岐阜県土岐市、関市、大垣市、そして三重県四日市市を環状に結ぶ高規格道路の東員インターチェンジ(仮称)が作られる予定地でもあります。

2013年11月27日水曜日

三重県の企業はなぜ障がい者を雇用しないのか

 厚生労働省の出先機関である三重労働局が、11月19日、平成25年障害者雇用状況(6月1日現在の調査)の結果とりまとめを公表しました。

三重労働局HPより
これによれば、
・民間企業の実雇用率(従業員に占める障害者の雇用割合。障害者雇用促進法は民間企業の法定雇用率は2.0%以上と定めている。)は1.60%であり、前年を0.03 ポイントを上回ったものの、全国順位は47位で最下位。ちなみに全国平均は1.76%。
・雇用障害者数は、2,703 人。
・法定雇用率達成企業の割合は46.4%で全国31 位。

・この調査の対象となったのは、法律で障害者の雇用義務がある従業員数50人以上の企業989社。
・三重労働局では、障害者実雇用率を改善するため三重県と連携して「障害者雇用率改善プラン」に取り組むこととし、法定雇用率の未達成企業530社を全社訪問して、雇用が特に遅れている金融・保険業などを重点に指導を強化し、来年6月時点で雇用率を1.70%にまで上げる。
 とのことです。(三重労働局HPのPDFファイルへのリンクはこちら

2013年11月25日月曜日

内宮宇治工作場のイチョウ2013

 伊勢の晩秋の風物詩、神宮司庁宇治工作場のイチョウ並木の紅葉(黄葉?)を見てきました。

 このブログ「はんわしの評論家気取り」で、平成22年(2010年)11月14日にも取り上げたことがありますが、あの頃は宇治橋の架け替えによる「観光フィーバー」も一服し、わりと人も少ない、落ち着いた紅葉でした。

 しかし、伊勢神宮は今年(平成25年)10月に第62回式年遷宮が滞りなく行われ、その前後から参拝客がまさに爆発的に増加しており、この日も宇治工作場のイチョウ並木はかなりの人出でした。(写真を撮るため人通りが途切れるまで、しばらく待たなくてはいけませんでした。)


2013年11月24日日曜日

精密農業とは何か

 先日、伊勢市産業支援センター主催のセミナーに参加してきました。
 「衛星測位システムの現状と更なる利活用について」というタイトルで、日立造船(株)精密機械本部 電子制御ビジネスユニット 事業推進室 の神崎政之主任技師の講演があったのですが、そこで、はんわし、初めて「精密農業」というコトバを知りました。

 神崎さんは、衛星を利用した位置測定システムGPS(Global Positioning System)の研究開発に長らく従事されてきました。
 衛星による地理情報システムは、アメリカ国防省によるGPSが有名ですが、最近はヨーロッパやロシアなども独自技術でこの分野に参入しており、日本も2010年に準天頂衛星「みちびき」を打ち上げています。
 当初は軍事や航法を中心に技術が応用されてきましたが、その後の民間開放により、防災や気象観測、さらに農林水産業、建設業、工業・サービス業など産業分野でも利用も進んできたとのことです。

 セミナーは、主に伊勢市内の企業や個人経営者を対象にしていたので、産業分野でGPSを利用して新しいビジネスやサービスを始めてもらおうという趣旨でしたが、その産業応用の事例として紹介されたのが「精密農業」だったのです。


2013年11月23日土曜日

伊勢のお寺巡り(不定期連載・その1)

 10月の式年遷宮以来、伊勢神宮への参宮客が目に見えて増加しており、外宮に近いと言えばまあ近い、わしの町内の周辺も、休みの日になると観光バスで道路は渋滞するわ、臨時駐車場から外宮に向かってお客さんがぞろぞろ歩道いっぱいに歩いているわで、昨年のちょうど今ごろとはまったく景色が変わってしまいっています。

 さて、伊勢にはもう何回か来ているけれど、有名どころ以外で、どこか珍しい観光スポットはないの?と聞かれることも多いので、伊勢では珍しいお寺巡りについてご紹介しましょう。(といっても、もちろんわしが書くのでマニアックです。)

 明治維新の頃、明治政府が伊勢で強力に推し進めたのが「神仏分離」、すわなち、江戸時代までの日本人には常識であった神仏習合(日本の神様は、仏様が姿を変えた化身であって、元々両者は一体であるという考え方)の明確な否定でした。
 その具体策が「廃仏毀釈」ですが、伊勢では他の地域よりも徹底して行われ、街道沿いのお寺はすべて破却を、僧は還俗を命じられ、それが実行されました。
 その後、行き過ぎた廃仏毀釈は是正されることになりましたが、今でも伊勢市の旧市街地には古いお寺や境内の大きなお寺が少なく、特に宇治地区(内宮の門前町)には今でもお寺がほとんどありません。

 廃仏毀釈の典型が、これからご紹介する(伊勢)妙見堂という祠です。

2013年11月22日金曜日

熊野を贈る。


 誰だかわからないのですが、今週のはじめ、わしの留守中に職場に届けてくれた人がいたようなので紹介しておきます。
 三重県熊野市で特産品の開発・生産・販売を行っている 熊野市ふるさと振興公社 がお歳暮商戦向けに作った「熊野を贈る。」というカタログです。

 今や全国的に名前が広まりつつある 熊野地鶏 や、熊野市でも山間部にある紀和町で飼育されている 紀和のきじ 、さらに、熊野市が品種登録しており熊野市内でしか栽培されていない香酸かんきつの 新姫(にいひめ) などを原料としたお歳暮用の加工品がたくさん紹介されています。

 セットものなので、実際に価格はかなりお値打ちなようです。カタログの内容はWebでも見ることができるので、ちょっと気の利いた目新たしい食材 ~しかも、安全、安心な~ を探している方は、ぜひご覧になってみてください。



■熊野市ふるさと振興公社 熊野を贈る  http://www.kumano-furusato.com/shop/oseibo.html

 ここからは蛇足。
 ご記憶の方もいるでしょうが、熊野市は平成23年9月1日から4日にかけて紀伊半島南部を襲った大型の台風12号によって、河川の氾濫、土砂崩れなど甚大な被害をこうむりました。
 2年経ってかなり復旧はしていますが、それでもまだところどころに爪あとが残っていると聞きます。

 もちろん、ふるさと振興公社はこんなことは言いません。なので僭越ながらわしが言うわけですが、熊野市から物産を購入することは、これを通じて地域が経済的な対価を得られ、間接的に復興を支援することにつながります。このようなこともほんの少し頭の片隅に置いていただければ、と思います。

2013年11月21日木曜日

清須会議のその後をまとめてみた


 先の休日、三谷幸喜監督の最新作「清須会議」を見に行ってきました。

 清須会議(清州会議)とは、天正10年6月2日に起こった本能寺の変により織田信長が死去したことに伴い、重臣が織田家の跡継ぎや領地の再配分を決めるために尾張国清須城で天正10年6月27日(1582年7月16日)に開催された会議です。

 映画は2時間以上にもわたる長編で、タイトルどおり、ほとんどが会議とそれにまつわる根回しといった室内劇ですが、羽柴秀吉ほかの武将たちの個性や思惑が激突する、非常に面白い映画でした。

 家に帰ってから、登場人物たちのその後が気になって仕方なくなり、ネットの百科事典であるコトバンク(kotobank)で調べてみました。

 映画はもちろん創作なので史実とは限らないし、そもそも戦国時代には正確な記録自体が少ないので、確定しない史実が多く諸説あるようですが、コトバンクによると、彼ら、彼女らは清須会議の後、このような人生を送りました。

(注意)一部ネタバレしますので、映画を見ていない方は先に進まないでください。


2013年11月20日水曜日

市町村による創業支援策、来年2月スタート

 地方公務員向けの業界紙(オンライン情報サービス)である時事通信社の「官庁速報」に、「市町村の創業支援事業で指針=小規模自治体、共同実施も―経済産業省」という記事が掲載されています。(2013年11月19日付け)

 
 経済産業省が現在の第185臨時国会に提案している「産業競争力強化法案」に盛り込まれているものであり、市町村が主体となって新たな創業支援事業を行う場合に国が支援を行うものです。
 このことについては、すでに9月にこのブログにも書きました
 「創業支援」とは、新たに商売や事業を始めようとする人を支援し、実際にどんどんビジネスを始めてもらおうとすることです。なぜこんなことを行政が支援しなくてはならないかというと、個人商店や個人事業主のような小規模なビジネスが地域から減少してしまうと、地域経済の活力そのものが失われてしまう危険性があるからです。

2013年11月19日火曜日

お伊勢さんブームの暗い影か・・・

 伊勢神宮は10月に式年遷宮を迎え、伊勢市は多くの参拝者でにぎわっています。
 内宮や外宮周辺の商店街や商業施設、観光施設には平日でも人が溢れてたいへんな活気ですが、その一方で、暗いニュースも報じられています。

 毎日JPによると、
・11月18日の午前8時35分ごろ、三重県伊勢市神社(かみやしろ)町のアパート駐車場に停めてあった乗用車のドアミラーに弾痕があるのを所有者の男性会社員が見つけ、 110番した。
・伊勢署が発砲事件とみて周辺を調べたところ、アパートに隣接する住宅車庫で1カ所、その隣の市営住宅の物置でも2カ所の弾痕が見つかった。
・同署によると、車庫に発砲された住宅には指定暴力団山口組関係者が住んでおり、関連を調べている。発砲されたのは17日午後6時40分から18日午前8時35分の間とみられる。
・現場は同市北部の住宅地で、約300メートルの所に小学校などがある。市教委は登下校に注意をするように各校に伝え、下校時に教師が児童に付き添うなどしたほか、不要な外出を控えるよう保護者に連絡した。

 とのことで、暴力団がらみのトラブルによる発砲事件のようです。(記事のリンクはこちら

2013年11月18日月曜日

くまモンの成功のポイントは「真のリーダーシップ」だった


 今日は、三重県中小企業家同友会の経営研究集会が四日市市内のホテルで開催されましたが、そこで熊本県東京事務所の佐伯和典所長による「くまモンから学ぶ経営戦略」と題された講演会があったのでオブザーバーとして参加させていただきました。

 くまモンと言えば、わしは以前、たまたま九州物産展が開かれていたときに四日市近鉄百貨店に来ていたことがあって、そこで行われていた「くまモンとの握手会」なるものに長蛇の列ができていたのを目の当たりにしてその人気ぶりに驚いたことがあります。

 その後、熊本県庁のスタッフ(チームくまモン)の著になる「くまモンの秘密」という本も買って読んだりしました。(その時の書評ブログはこちら

 佐伯所長はくまモンブームの仕掛け人の一人であり、くまモン人気が大阪でブレークした2010年当時の熊本県大阪事務所長としてプロモーションの第一線にいらっしゃった方です。
 そのため、お話の内容はおおむね「くまモンの秘密」と同じで、まったく新しい話はあまりなかったのですが、特に強調しておられたのは、~もちろん謙遜している部分もあるのでしょうが~、くまモンの成功は決して戦略的、計画通りに進んだものではなく、悪く言えば行き当たりばったり、結果オーライの積み重ねに過ぎない、ということでした。

2013年11月17日日曜日

マニアックな「山田奉行所記念館」に行ってみた

 伊勢のまち、いにしえの呼び方をすれば「宇治山田」のまちは、古来から伊勢神宮の領地として他の地域にはない特長を有していました。室町時代ごろから、大名の支配を受けず、住民による自治が発達していたこともその一つです。
 その担い手は中級の神職や富裕な商人などで、伊勢神宮・内宮周辺のまち宇治では「宇治会合」、外宮周辺のまち山田(やまだ。古くは「ようだ」と発音。)では「山田三方」という自治組織があり、一般的な行政事務はこれらの組織が行っていました。
 しかし、1603年に成立した江戸幕府は、篤い崇敬を集める伊勢神宮を特に重視し、経済力が強かった山田の地に、長崎、佐渡に次いで3番目となる遠国奉行職の「山田奉行」を創設し、統治に乗り出したのでした。


 現在、その跡地は伊勢市により奉行所の建物の一部が復元され「山田奉行所記念館」として整備され、貴重な史料とあわせて公開されています。入場は無料です。


2013年11月14日木曜日

やっぱり鳥羽商船高専はすごかった

 中日新聞三重版に、国立鳥羽商船高等専門学校の制御情報工学科の学生三人が開発したスマートフォンアプリが、福島県・会津大学主催の「パソコン甲子園2013」のモバイル部門で最高賞のグランプリに輝いたことが報じられています。(11月14日付け朝刊 旅客機情報アプリを開発 鳥羽商船高専生 リンクはこちら

 記事によるとこのアプリは「飛行記」という名称で、飛んでいる旅客機をスマホのカメラ機能で画面の枠内に捕捉すると、画面上に便名や発着空港、出発時間が表示されるというものです。
 旅客機までの距離が50km以内であれば雲に隠れるなどしても情報が得られるうえに、検索機能もあり、便名を入力して空にかざせば、飛んでいる該当旅客機の位置を示す矢印が画面に出現。それに従ってスマホの向きを合わせると情報が表示されます。
 わしなど、こんな機能どうやって使うのかと思ったのですが、知人を乗せた旅客機の便名を入れ、飛行位置を実感するといった使い方もできるとのことです。なるほど。

 開発したのは同高専の3年生、2年生、1年生の三人で、旅客機の飛行情報をインターネット上で提供する業者のサービスとスマホに備わる位置情報の取得機能を連動させ、旅客機を特定するアイデアを思い立ち、7月から制作していたとのことです。

2013年11月13日水曜日

地方交付税「産業振興加算」はかえって地方を弱める

****マニアックな内容なので、地方公務員以外の方は無視してください****

本日の日本経済新聞に 交付税に「産業振興加算」 成長重視へ5年ぶり復活 という記事が載っていました。(11月13日付け)

 政府は平成26年度予算から、道府県や市町村などの地方自治体に交付している地方交付税交付金の算定基準において、産業振興の成果を上げた地方自治体に交付税を加算する制度を5年ぶりに復活させるというものです。

 ちなみに、地方交付税制度とは「税」という表現を使ってはいますが国から地方自治体への交付金の一種です。
 税収が多い豊かな自治体と、離島の村のように税収が少ない自治体とでは財政力に大きな差があります。しかし、地方自治体が行う仕事は義務教育や福祉などのように住民生活に直結しており、金持ちと貧乏で仕事の量や質に格差があると不都合なので、国が徴収した国税(所得税、酒税、法人税、消費税、たばこ税)の一定割合を財源にして、お金のない自治体に交付するというものです。これによって間接的に、地方自治体間の財政力格差が平準化できることになります。


2013年11月12日火曜日

知的書評合戦「ビブリオバトル」とは?

 先日、「バーニャカウダ」を初めて知ったはんわしですが、今度は「ビブリオバトル」なるコトバを初めて知りました。

 知的書評合戦ビブリオバトル公式ホームページによれば、ビブリオバトルは小学生から大人まで誰でも開催できる本の紹介コミュニケーションゲームだそうです。

 公式ルールがあるのですが、いたってシンプルで、たった4つです。

1.発表参加者が読んで面白いと思った本を持って集まる.
2.順番に一人5分間で本を紹介する.
3.それぞれの発表の後に参加者全員でその発表に関するディスカッションを2~3分行う.
4.全ての発表が終了した後に「どの本が一番読みたくなったか?」を基準とした投票を参加者全員で行い,最多票を集めたものを『チャンプ本』とする.


 「これだけのルールで,遊べば読書がスポーツに変わる!本を読むのが楽しくなる!いろんな本に巡り会えて,どんどん世界が広がる!」

 という触れ込みになっています。

2013年11月11日月曜日

日本の強みは現場にある、は本当か


 搭乗者がハンドルやブレーキなどの運転操作をしなくても走行できる、いわゆる「自動運転車」の走行実験が先日、東京の国会議事堂周辺で公開で行われました。自動運転車が一般の公道を走る実権は国内初の試みで、安倍晋三首相も試乗したことでマスコミにも大きく報じられました。

 安倍首相はトヨタ、ホンダ、日産の各メーカーの試作車に同乗して、実際に約700mずつの距離を走り、試乗後は記者団に「日本の技術は世界一だと感じた」と述べ、成長戦略の一つとして自動運転技術を政府で支援していく姿勢を示したとのことです。(毎日JPより リンクはこちら

 パソコン、半導体(DRAM)、薄型テレビなど、日本はものづくりの高い技術力を持ちながら、それを「ビジネス」にして収益を上げることができず、韓国や中国などの新興国に次々と追いつかれ、追い抜かれ、競争力を失ってしまったことはすでに日本社会で共通の認識です。

 唯一、橋頭堡を確保しているのは省エネ技術でリードする自動車ですが、欧米メーカーはすでに「安全性」や「燃費」といった従来の差別化要因から、「自動運転技術」へと競争要因を、つまり「競争のルール」を変えようとしています。

2013年11月10日日曜日

鳥羽・丸山庫蔵寺の「秘仏公開」に行ってみた

 鳥羽市河内町の人里はなれた超山奥にある丸山庫蔵寺(まるやまこぞうじ)で、創建始まって以来という秘仏の特別公開が行われると聞いたので、行ってみました。


 丸山庫蔵寺は、正式には丸興山庫蔵寺(がんこうざんこぞうじ)といいます。
 天長2年(825年)に弘法大師が、伊勢志摩の霊峰である朝熊山・金剛証寺(あさまやま・こんごうしょうじ)の奥の院として虚空蔵菩薩を安置し、国土鎮護のために開山したとのいわれがある、鳥羽市はもちろん三重県下でも屈指の古刹です。

2013年11月9日土曜日

そろそろお歳暮シーズンということで・・・

 今日ホームセンターに買い物に行ったら、店内のBGMはクリスマスソング。レジの横のスペースには何と「鏡餅」の特設コーナーが大々的に設置されていました。いくら気の早い流通業界とはいえ、これでは季節感も何もあったものではない気がしますが、それはさておき。

 11月になって、そろそろお歳暮の準備にかからなくてはと思われている方もおられるでしょう。
 そこで、東紀州(三重県南部にあり和歌山県、奈良県と接する、尾鷲市、熊野市、紀北町、御浜町、紀宝町の2市3町からなる地域)からの産品情報を2つ提供いたします。


三重県中小企業振興条例案

 伊勢新聞(平成25年11月9日付)に、三重県議会戦略規格雇用経済常任委員会が、三重県が制定を検討中の(仮称)中小企業振興条例について、三重大学社会連携特任教授の佐々木宜彦氏を参考人招致し、意見を聞いたというニュースが報じられています。

 地域経済の活性化を実現するために、従来のように大企業の工場や研究所を誘致するという方法はもはや限界に来ています。大企業はグローバル競争を余儀なくされ、日本に軸足を置いてはいるものの、その企業行動は全世界の中での最適化を図るものにならざるを得ず、地方の事情など斟酌している余裕は到底ないからです。
 これは仕方がないことで、その意味でも地域の経済主体の大多数を占める中小企業の振興はこれから非常に重要な問題になります。当然、中小企業振興条例も位置づけは重要であり、単に中小企業の利益や雇用を増やすための経済的活動に限定するのではなく、コミュニティビジネス(事業活動を通じた地域課題の解決)や社会貢献など、地域の一員としての行動を促進させる法的な(条例的な)枠組み作りが強く求められているといえます。

2013年11月7日木曜日

薬のネット販売問題について考える


  政府は昨日(11月6日)、懸案であったインターネットによる市販薬(一般用医薬品)の販売に関して、約1万1千品目ある市販薬の99・8%にあたる品目についてはインターネット販売を解禁する一方、安全性に懸念がある28品目は販売を禁止したり、制限するという方針を発表しました。

 ネット販売が禁止されるのは、エフゲン(殺菌消毒薬)など劇薬5品目。また、制限されるのは、リアップX5(発毛剤)など医療用(処方薬)から一般用医薬品に移行して市販後間もない23品目で、これらについては、原則3年間かけて安全性が確認できればネット販売を認める方針です。
 政府は今国会にこの内容を骨子とした薬事法改正案を提出し、来春から制度を開始したい考えと伝えられています。

 興味深いのは、各新聞社の反応です。
 日本経済新聞は今日の社説(薬販売「対面なら安全」は神話にすぎない)でこう書きます。


2013年11月6日水曜日

飛び地合併商工会という社会実験

商工会のマークのいわれは?

 伊勢新聞によると、三重県南部の東紀州地域にある2つの商工会(紀北町商工会と御浜町商工会)の合併に伴う合併契約書調印式が11月5日に開かれ、両商工会長らが契約書に調印しました。

  この2つの商工会は、間に尾鷲市と熊野市を挟む形で存在していることから、両市をまたぐ「飛び地合併」となりますが、商工会の飛び地合併は一部の例 ~後に橋でつながり飛び地でなくなった本土と離島との例~ を除いて、全国で初めてとなるとのこと。

  新商工会は来年2月には県の認可を受け、4月から現在の紀北町商工会の場所を本部として「みえ熊野古道商工会」としてスタートする予定だそうです。 (11月6日付け リンクはこちら
 この合併については以前にもこのブログで触れました。(2013年5月30日 はんわしの評論家気取り 全国初の「飛び地合併」が、三重県で
 商工会は、商工会議所が主に市部にあるのに対してが、主に郡部(町村部)に設立されており、中小企業の中でも家族経営などのように従業員数が少ない「小規模事業者」の経営を支援することが主目的の組織です。

2013年11月5日火曜日

家電量販店の売り場がすっかり変わっていた


 この連休中は、例によって郊外の大型店で買い物をすることが多かったのですが、何軒かの家電量販店を回った中で、売り場の構成が数か月前とすっかり変わってしまっていたことに気が付きました。

 パナソニックがプラズマ方式の薄型テレビの生産から撤退することが大きく報じられていましたが、かつては売り場の花形で、入り口付近や、もしくは量販店の売り場の壁一面を占めていた薄型テレビがすっかり影を潜めてしまっていたのです。

 これが最も顕著だったのは、かつての破竹の勢いだった拡大増益路線に最近陰りが見えてきたと言われるヤマダ電機でした。

2013年11月4日月曜日

ホット炭酸とアーモンドミルクを飲んでみた

 人間の脳はそもそも保守的にできているそうで、今まで体験したことがない新しい場面に遭遇すると、過去に見たことがあるもの、経験した出来事、会ったことがある人、など過去の知識をベースに判断を下す傾向があり、まったく新しい未知の領域に直面した時は、脳はまず、否定的な反応をするようにインプットされているのだそうです。

 なかでも食生活は特に保守的な領域で、ある地域やある民族で長らく伝えられてきた伝統的な食事の習慣や献立、味覚などはそうそう簡単に変わるものではないとのこと。
 学校の社会科で習う歴史は、主に政治史、経済史の観点ですが、どのように権力者が移り変わり、統治機構が変わろうとも、実は民族の衣食住の生活習慣はほとんど変わりません。
 その意味で、長い日本の歴史においても、食習慣の画期と呼びうるのは、朝・昼・晩の一日三食が一般的になった江戸時代初期と、西洋や中国・朝鮮の料理が普及した高度成長期の2つであり、この画期の前後では庶民の生活様式は大きく違っているとも聞いたことがあります。

 というわけで、やや大げさな前フリになりましたが、おそらく製造販売したメーカーにとってはそれくらいの意気込みで市場に投入したのであろう、注目の新飲料を実際に飲んでみたのでレビューします。

2013年11月2日土曜日

テレビはすべてを収奪する

フジテレビHPより

 フジテレビ系で放映され人気を博していた「ほこ×たて」の放送が終了される(打ち切られる)ことが決定されました。

 フジテレビのホームページによれば、10月20日に放送した「どんな物でも捕えるスナイパーVS絶対に捕えられないラジコン」の中で、収録の順番や、対戦の運営などにおいて不適切な演出があったとのことです。

 この事実は出演者の一人がテレビ局に指摘をして発覚しましたが、この出演者は2011年10月16日放送分「どんな物でも捕えるタカVS絶対に捕らないラジコンカー」、2012年10月21日放送分「どんな物でも捕える猿VS絶対に捕えられないラジコンカー」においても、不適切な演出や動物への配慮を欠いた撮影が行われていたことを指摘しており、これらについても事実であったことが確認されたとのことです。

 正直言って、わしはこの番組がけっこう好きで、楽しく見ていました。このことはまず、前置いておかなくてはいけません。

 どちらかというと地味で、部外者にはなかなか伝わらない、製造業における優れた加工技術とか、それらの技術を積み重ねて作られる素晴らしい機械や装置を、「対決」をテーマにしてバラエティショー形式で一般視聴者に伝えることは面白いアイデアだと感心しましたし、出演する企業やエンジニアは技術屋魂を持つユニークなオンリーワンが多いとも思いました。さらに、対決テーマをよくこんなに次々と新しく探し出してくるなあ、とも感じたのでした。

2013年11月1日金曜日

食材偽装の包囲網はどこへ向かう

 一連の食材偽装がとどまるところを知りません。まさに底なし、無間奈落の様相になってきました。
 経済学でいう「囚人のジレンマ」と同じで、偽装したホテルやレストランは完全黙秘で隠し通せられれば世間の指弾を免れることが可能ですが、もし偽装が外部に発覚してしまえば、そのタイミングが遅くなれば遅くなるほど状況は不利になっていくので、お互いに疑心暗鬼に陥り、そのためにますます自白が躊躇されるという悪循環になっているようです。

 特にわしがショックだったのは、このブログでもたびたび取り上げている「経営品質」の世界では、優秀な事例として必ず取り上げられてきた、ホテル・ザ・リッツカールトン大阪までが偽装(リッツ側の弁明によれば、誤表示)を行っていたことです。
 しかも、リッツカールトンのホームページには、現時点でこの件についての説明やお詫びなどの態度表明が一切なく、この点についても大きな疑問(というか失望)を禁じ得ません。
 企業の社会的理念を明確にして、それを経営陣と従業員が共有し、PDCAによって素晴らしい経営を目指していくという「経営品質向上活動」そのものさえ、まるで色あせて見えるほどのリッツカールトンの凋落ぶりです。

 しかし、残念なことながら、飲食業界では食材の偽装、産地の偽装は一種の常識となっているようです。冒頭に書いたように、ここしばらくの間は、毎日のように次々とホテルやレストラン、飲食業界の不祥事が明るみに出ることでしょう。

2013年10月31日木曜日

笑顔のないレストランで考えた


 今日は出張していたので、お昼はとあるファミレスに入りました。
 忙しいピークはもう過ぎている時間のように見えたし、わし一人だったのですが、店員さんが誰も出てこないので立って待っていると、不思議なことに気付きました。

 よく見ると、店員さんは何人かチラチラ歩いているのですが、誰ひとりこちらを見ず、いや、正確にはファミレスのエントランスによくある例のピンポーンというチャイムが鳴っているので来客に気がつかないはずなどないのですが、気がつかないフリをして、ひたすら着席したお客さんたちに料理を運んでいます。

 そして、料理を運びおわると、さっとバックヤードに戻ってしまうので、もうまったく、こちらから声を掛けるヒマもありません。わき目も振らず、というのはまさにこのことでしょう。

2013年10月30日水曜日

おととがプレリニューアルオープンへ

 尾鷲市にある「おわせお魚いちば おとと」が、9月下旬から行っていた、食堂、売場、厨房、トイレ等の改装工事を終えて、11月2日(土)にプレリニューアルオープンすることが、東紀州(三重県南部の、尾鷲市、熊野市、紀北町、御浜町、紀宝町の2市3町からなる地域)の地域ポータルサイトである 東紀州ほっとネットくまどこ で告知されています。(リンクはこちら

おととは、尾鷲市の特産品(鮮魚、干物、練り物といった水産加工品やお菓子、尾鷲ヒノキの木工品など)の売店と、簡単なフードコートが一体となった施設であり、要するにドライブインと考えればいいでしょう。

 国道42号沿い、高速道路(紀勢自動車道)尾鷲北ICと、自動車専用道路(熊野尾鷲道路)尾鷲南ICとの中間地点にあって、周囲にはコンビニ、スーパー、ホームセンター、回転すし、マクドナルド、パチンコ屋などが集積しており、その中で「おとと」は事実上、尾鷲市の「道の駅」の役割を果たしていると言えます。

2013年10月29日火曜日

白黒テレビで、ピンキラを見ていた

 わしがまだ小学生の、それも低学年だった頃、家の二階にあるテレビはまだ白黒でした。
 何曜日だったかの夜9時から始まる流行歌の歌番組を、わしと、小学生の姉と、まだ独身で同居していた叔母の3人が、二階にあった小さなテレビで見るのが習慣になっていた時期がありました。ただ、わしは必ず途中で寝てしまったのでしたが。
団塊世代の思い出より

 ピンキーとキラーズが歌っていたシーンが思い出されます。
 曲が、大ヒットした「恋の季節」だったかどうかは定かでないのですが、山高帽をかぶってステッキを持ったピンキーが真ん中。
 それを挟んで同じく山高帽をかぶり、ひげをたくわえた男達4人が取り囲み、ダンスを踊り、ステップを踏みながら歌っているのが、子供心にも何だか異様な感じで物珍しく思えたのでした。

 わしがはっきり覚えているのは、字幕(テロップ)に「作曲 いずみたく」という文字が出ていたことです。作曲という漢字は読めなかったのですが、いずみたく なる名前がなぜすべてひらがなで書かれたいたのか不思議に思ったのです。(有名な大作曲家であることは後に知りました。)
 そして、もう一つが、「作詞 岩谷時子」という名前でした。おそらく、谷とか、時、子ぐらいの漢字はかろうじて読めたので、記憶に残っていたのだと思います。(むしろ、字としてより記号として覚えていて、それが頭の中で記憶に後付けされたのかもわかりませんが。)

2013年10月28日月曜日

1992年、マクドナルド・コーヒー事件の真実(マニアック)

 GIGAZINEに、「マクドナルド・コーヒー事件の真実」という記事がアップされています。(リンクはこちら
 この事件(訴訟)は、特に、「製造物責任」とか「消費者問題」に関わっている人の間では非常に有名な(おそらく世界的に有名な)事件です。
 わしも、このような事件があったということは報道で知っていました。その内容はおおむね次のようなものだったと記憶します。

 20年くらい前、アメリカのマクドナルド(もちろん、ハンバーガーの)のドラブスルーで、ある女性がコーヒーを買った。
 しかし、コーヒーを受け取った後、誤って自分の太ももにこぼしてしまい、結果的にやけどを負ってしまった。
 女性は、自分がやけどをしたのはコーヒーが熱すぎたからで、マクドナルドには過失があるとして損害賠償を提訴。
 裁判では女性が勝訴し、被告のマクドナルドから巨額の賠償金を得た。

 この「巨額の賠償金」というのが、この話のポイントです。

 アメリカの法律は、州によってかなり違うそうですが、大企業などが起こした民事法上の不法行為に対しては、懲罰的賠償という制度があります。この制度は日本にはないので、米・日の法律での、大きな違いということができます。

2013年10月26日土曜日

鳥羽の「あまちゃん」の広告効果は2億円以上!?

 さる10月14日、三重県鳥羽市の鳥羽市役所が主体となり、実際の海女など100名の女性市民を公募のうえ、海女のコスチューム(磯着)姿で東京・六本木ヒルズへ上京し、大々的な観光キャンペーンをする、「御遷宮奉祝 海と愛に育まれた鳥羽の祝祭~鳥羽のあまちゃん100人上京!食と祝の祭典」が実施されました。

 その観光PR効果をこのたび鳥羽市役所が公表しましたが、なんと2億2300万円相当にのぼったとのことです。

鳥羽市役所ホームページ「とばコマーシャル」より

 このイベントについては、以前このブログでも紹介しました(リンクはこちら)。
 その時は、「市の予算は860万円」と書いたのですが、実際には国から1千万円、三重県からも200万円の補助金が出ており、総計で2000万円という税金がこのイベントに投入されたことになります。また、もろもろの経費も必要で、事業費の総額は2600万円。
 その結果、初期投資の9倍以上もの効果を上げたというわけなのですが、この数字は大きいのでしょうか、小さいのでしょうか? そもそも、どのように計算して導かれた金額なのでしょうか?

2013年10月25日金曜日

【読感】真珠の世界史 -富と野望の五千年-


 はるか昔の大航海時代、ヨーロッパ人が危険を冒してはるばるアラビアやインド、はてはアメリカ大陸を目指したのは、黄金や銀、香辛料といった宝物を手に入れるためであったというのが定説です。

 しかし、この本、

 真珠の世界史 -富と野望の五千年- 山田篤美著(中公新書) 

によれば、彼らが命を懸けた大きな目的の一つは海の宝石である「真珠」を手に入れることでした。
 紅海や、スリランカ近海、それに南米のカリブ海周辺は真珠貝の産地であり、そこで採れた真珠はヨーロッパで黄金と同じ価値を持っていたからです。

 天然真珠は突然変異で出来たものであり、もともと数千個の真珠貝に1つくらいの割合でしか採取できません。しかも、大きさはせいぜい1mmほどのケシ真珠がほとんどで、奇跡的に採れる数mm大のものも形はひどくいびつでした。
 にもかかわらず、その美しい輝きはヨーロッパの王侯貴族たちを魅了しており、富と権力の象徴として彼らは競って真珠を買い求め、身に着けたのでした。

 やがてヨーロッパは武力でこれらの地域を侵略し始めます。特に真珠の産地ベネズエラなどでスペイン人が現地人の海士(真珠貝を採取する潜水夫)に課した所業は過酷極まりないものでした。
 著者の山田さんによれば、実は日本も同じ目に遭う可能性がありました。マルコポーロの東方見聞録では日本は「黄金の国」であると同時に「丸くて美しい真珠がある国」とも紹介されていたのです(実際に大村湾や英虞湾は真珠が特産で、中国に輸出されていました。)。たまたま地理的に遠かったという僥倖によって、日本は強欲なヨーロッパ人の侵略を免れたのです。

2013年10月24日木曜日

もし三重県中小企業振興条例を作るなら

 三重県が中小企業振興条例を新たに制定するための議論に入っているそうで、過日、知事と有識者が東京で懇談会を行ったことを伊勢新聞が報じています。(10月21日付け リンクはこちら

 実は、三重県にはすでに、平成18年4月に制定された「地域産業振興条例」という条例が存在します。
 三重県内の地域特性に応じて、農林水産業・商工業など地域の産業を振興していこうという内容で、県議会が主導して制定された経緯もあって、一時は全国でも先進的な条例として注目を集めました。
 ただ、この条例は地域産業の主要な担い手である「中小企業」に関して特別な規定を設けていません。その意味では条例制定から5年以上経って、経済情勢、社会情勢の変化を踏まえた改善なり改良なりを議論していくのは、それなりに意義のある事だとは思います。

 なので、この懇談会でも、地域産業振興条例の成果と課題を検証したうえで、それをベースに新たに中小企業を切り出した条例の必要性が議論されているのかと思ったら、どうもまったくそうではなく、「まず新条例ありき」の木に竹を継いだような不連続な議論が行われているようです。(あくまで伊勢新聞の記事を読んだ印象です。)

2013年10月23日水曜日

バーニャカウダって何ですか・・・

 先日の日経MJに(株)日本能率協会総合研究所が行った「家庭の食卓トレンド調査2013」の結果概要が掲載されていました。
 正直、この内容がわしには信じがたいものだったのでメモしておきます。

 まずこの記事のタイトルは 家庭料理の国際化進む 伊「バーニャカウダ」浸透中 というものだったのですが、このバーニャカウダなるものをわしは初めて聞いた(見たというべきか)のでした。
 バーニャカウダってなんですか? シャンプーか何か??

 まずそこから理解できないとこの記事の伝える内容がわかるはずもないので、コトバンクで検索してみたところ、

《「バーニャ」はソース、「カウダ」は熱いの意》イタリア北部、ピエモンテ州の料理。オリーブ油にニンニクやアンチョビーなどを加えて温めたソースに、野菜やパンなどをつけ、フォンデュスタイルで食べるもの。

 とあり、さっぱりわかりません。
 チーズフォンディユのチーズの代わりに「生臭」を使っているってこと?

2013年10月22日火曜日

展示会見学ツアーが面白そう


 最近、わしは中小企業、特に工業(製造業)の会社に行って経営者にお目にかかったり、工場を見学させてもらう機会が多いのですが、今さらながら、「下請け企業」(と言うと、あまりイメージは良くないかもしれませんが)の「品質」、「コスト」、「納期」を厳守する前向きな姿勢や、それだけにとどまらず、発注元の企業(その多くは大企業とか有名企業)としっかりタッグを組んで、要求された難しい加工を安いコストで完成させたり、反対に、新しい加工方法や新しい素材を提案したりするような、技術力の高い中小企業が多いことを再認識させられます。

  しかし、同時に、これらの企業の多くが従来型の下請け・系列関係の中での将来には限界を感じており、自社で価格が決定できる自社ブランド製品の企画開発・製造や、新しい業務分野への進出を志向していることも感じます。
  
 さらに、このような、いわゆる下請型企業では、営業は主に経営者が、今すでにいるお得意さんを中心に行っていて、自社には営業担当社員がいないとか、新規顧客への営業をしたことがない(もっぱら商社経由や、得意先からの口コミでの新規獲得を期待している)企業が少なくないことも実感します。

  発注元企業が海外からの調達を増やし、それどころか自社の生産拠点を海外に移転させることはもはや珍しくはありません。安定した取引先だけでなく、新しい顧客を探すことも、特に今までもっぱら生産のみを専業でやってきた中小企業には強く求められています。

2013年10月19日土曜日

伊勢進富座でA・ヘップバーンを観る


 三重県で唯一の単館系映画館である伊勢進富座に久しぶりに行ってきました。
 ここは、主に独立プロ作品やヨーロッパ、アジアの映画などシネコンにはなかなかかからない作品を中心に上映しています。

 いま、映画は全世界的に、従来のフィルム映写機を使った上映方式から、デジタルデータによって上映する方式に変わりつつあります。
 全国の多くの単館系映画館では資金的な問題などもあってなかなか転換が進んでいないようですが、伊勢進富座では、先月、新たにデジタル映画を上映できるDCPシステムを導入し、10月からデジタル対応の作品上映が始まりました。

 デジタル方式の利点の一つとして、かつてのフィルム方式の「名画」をデジタル画像データに変換し、その上で映像上の汚れや褪色を補正して、新たに鮮明で美しい画像に甦らせる「デジタル・リマスタリング」が可能になることが挙げられます。
 伊勢進富座では今日から、このD・R作品の第一弾である、オードリー・ヘップバーン主演、ブレーク・エドワード監督の「ティファニーで朝食を」の上映が始まったので、見てきました。

2013年10月18日金曜日

値上げ時代の幕開け

 

 大手食品メーカー 味の素は、かつお風味調味料である「ほんだし」を、来年1月4日出荷分から、出荷価格で1グラムあたり約6~7%値上げすると発表しました。「ほん だし」の値上げは1990年6月以来、実に23年ぶりになるとのことです。
 値上げの理由は、円安が進んだことに加えて、原材料の半分以上を占めるカツオが世界的な需要拡大や漁獲規制の強化で値上がりしたためであり、一部の製品では価格は据え置くものの従来より容量を減らす形で実質的に値上げするとのことです。(日経新聞オンラインより。リンクはこちら

 工場マニア、特にコンビナートマニアの方はよくご承知のように、「ほんだし」は三重県四日市市にある 味の素東海事業所 で生産されています。すなわちメイ ド・イン・三重県の世界的商品なのです。

2013年10月17日木曜日

日本茶はなぜ?

 今日は小ネタ。
 先日セブンイレブンのコーヒーマシンのことを書いたのですが、あれ以来、気になることがあります。
 今まで考えたこともなかったのですが、なぜコンビニの利用者の多くは日本人なのに、売っているのは挽きたて、淹れたての「コーヒー」なのか、ということです。どうしてお茶(日本茶)はないのでしょうか。お茶も、熱い淹れたては香りも良いし、おいしいのに・・・・・

 この問題を考えていると、何となく、日本人の食生活の欧風化(というか、脱伝統的日本食化という表現が正しいのでしょうが)によって、日本茶の消費は減っており、コーヒーの消費が増えているのではないか、というような気がしてきます。
 しかし、統計を見ると、どうもそうではないのです。


2013年10月16日水曜日

三重のすごい中小企業(保冷剤編)

 先日、県外に出張する機会があり、ややハイクラスな食材を専門に扱っている「成城石井」をのぞいてきました。
 誠に遺憾ながら、成城石井も三重県内には店舗がないので、このような機会にしかなかなか行くチャンスがないのです。

 そこで家族へのお土産にケーキを購入し、店員さんから「保冷剤入れますか?」と聞かれたので、「お願いします。」と答え、ふと見ると、例の商品でした。


 誰もが絶対に一度は見たことがある。しかし、特別に記憶に残っているとは限らない小さな保冷剤。
 これにはちゃんと名前があります。「スノーパック」と言います。

2013年10月15日火曜日

三連休で東紀州の交通革命を体感してきた

 平成25年9月29日に全通した、熊野尾鷲道路を走ってみました。まさに「交通革命」と呼ぶべき驚異的な体験だったのでレポートします。

 熊野尾鷲道路は三重県南部の尾鷲市(尾鷲南IC)と熊野市(熊野大泊IC)を結ぶ18.6kmの高規格道路(高速道路並みの自動車専用道路)です。
 途中、尾鷲南ICと三木里ICの5kmの区間はすでに数年前から暫定供用されていましたが、このたび全通したものです。

 御承知の方も多いと思いますが、この熊野尾鷲道路ができるまでの尾鷲市~熊野市は、国道42号がほぼ唯一の幹線道路でした。2車線で整備されてはいますが、道路延長は26kmもあり、急カーブ、急勾配が続く道で、途中には矢ノ川(やのこ)峠と佐田坂という2カ所の峠があり、悪天候時には通行止めになることも多かったのでした。
 熊野尾鷲道路は、その国道42号のバイパス道路と位置付けられ、延長が約8kmも短縮されています。道路のほとんどはトンネルと橋梁、盛土であるためで、急カーブも急勾配もまったくなくなりました。


 所要時間も約40分かかっていたものが16分にと驚異的に短縮しました。2013年の日本において、これだけ劇的に時間短縮効果が得られる道路も少ないのではないでしょうか。

2013年10月14日月曜日

肉球雑貨専門店「ホワイトアンドピーチ」に行ってみた

 三重県尾鷲市に、イヌやネコの足裏にある「肉球」をモチーフにした雑貨、いわゆる「肉球グッズ」を専門に販売している、ホワイトアンドピーチなるお店があると聞いたので早速行ってみました。
 まず、尾鷲市のどのあたりにあるのかを調べました。当然ながら商店街や駅があるような中心部に立地していることを想像していたのですが、所在地は、何と尾鷲市九鬼町という、中心部からクルマで20分以上も離れた、海沿いの漁業集落の中にあることがわかりました。

 
 尾鷲市の国道42号を南の熊野市方面に走ると、街並みが途切れたあたりに左方向の国道311号と分岐する交差点があります。その国道311号を道なりに進みます。途中、坂やカーブ、長いトンネルがあったりしてそれなりにスリリングですが、迷うようなことはありません。
 JR紀勢本線の九鬼駅のホームが見えたら、それをいったん通り過ぎたあたりに、九鬼町の集落に入る左方向への分岐点があります。そこから道路沿いに進むこと約1km。建ち並ぶ家々の一角に、肉球雑貨ホワイトアンドピーチの看板を見つけました。
 

2013年10月12日土曜日

伊勢のケーブルテレビ iTV が他社傘下に

 毎日新聞のサイト 毎日.JPによると、三重県伊勢市を中心に、周辺の鳥羽市、度会郡、及び志摩市の一部でケーブルテレビ配信やインターネット事業などを展開する(株)アイティービー(iTV)が、津市に本社があり県内最大手のケーブルテレビ会社 ゼットティービー(ZTV)の傘下に入ることが明らかになりました。
 ZTVは9月末までに複数の株主からiTVの発行済み株式の過半数を取得した模様であり、今後さらに株式を買い増して100%子会社化する可能性もあるとのことです。(記事へのリンクはこちら

 iTVは平成元年、伊勢ケーブルネット(株)として資本金3千万円で設立されました。平成4年から伊勢市内でケーブルテレビ放映を開始。その後、放送エリアを拡大するとともに、インターネットプロバイダ、IP電話などの事業も開始し、増資を繰り返して資本金は21億5千万円となり、同社のホームページによれば、主な株主は、伊勢市、 鳥羽市、 志摩市、 玉城町、 度会町、 南伊勢町といった地方自治体や、 赤福の関連会社である(株)濱田総業、 電気通信工事業の(株)ミック、さらには(株)百五銀行、 (株)第三銀行、 (株)みずほ銀行、 三重信用金庫、 (株)三重銀行などとなっています。

ディズニーランドと伊勢神宮

 言論は自由であるべきだし、誰であっても特定の思想観、政治観、宗教観を誰かから押し付けられたり、逆に誰かに押し付けたりはしないように心がけなくてはなりません。
 しかし、次のような報道を見ると、わし個人は激しい違和感を覚えずにはおられません。

 平成25年10月10日付けの伊勢新聞はこう伝えます。

県・全国商工会連合会研修会 知事、遷宮の効果語る
 県商工会連合会(藤田正美会長)は九日、志摩市のホテルで、全国商工会連合会(石澤義文会長)との合同研修会を開いた。鈴木英敬三重県知事が「千客万来!輝く三重を目指して」と題し、伊勢神宮の式年遷宮の集客効果を語り、首都圏営業拠点「三重テラス」をアピールした。

 鈴木知事は、九月末現在で伊勢神宮の参拝者数が、明治二十八年の統計開始以来過去最高の九百五十二万人を突破し、年間で一千三百万人に達する見込みだと述べ、民間シンクタンクのの試算で経済効果は最大三千億円と話した。「テーマパークと比較しては失礼だが、(東京)ディズニーランドの約二千七百万人に次ぐ」と強調した。(以下、略)


2013年10月10日木曜日

セブンカフェ、異状なし

 ネット上で、大手コンビニエンスストア セブンイレブンの「セブンカフェ」のマシンがけっこうネタになっていることを最近知りました。

 セブンカフェとはセブンイレブンが展開している、挽きたて、入れたての薫り高いコーヒーを提供するサービスです。
 サークルKサンクス、ローソンなど他のコンビニチェーンがコーヒマシンの全店展開を先行する中、セブンはどちらかと言えば後発だったのですが、後れを挽回する意気込みからか、コーヒーマシンのデザインにはあの佐藤可士和氏を起用。
 洗練されたデザインと商品イメージでセブンプレミアムなどのヒットを連発するクリエイターだけに、夏ごろにはマックカフェを抜いて累計1億杯を売り上げるほどの成果を生み出しました。
(わしも実際に飲んでみたのですが、確かに美味しいのです。これはセブンカフェのコーヒーマシンが日本製であり、この企業によって商品化に先だち十分なマーケティングと研究開発が行われているせいもあるのでしょう。)

 しかし、同時に、佐藤氏の洗練されたデザインはシンプル過ぎて、お客からは「どうやってカップを入れるのか」とか「どのボタンを押したらいいのか」とかの質問が出ることも多いようで、困ったセブンイレブン各店は、背に腹は代えられず、セブンカフェにテプラで「ホット」「アイス」とか、「レギュラーサイズはこちらを押す」とかのシールを張り付けたり(もちろんデザインは台無し)、大きなポップを張り付けたりしてお客に説明しようとする対応策を、独自に施す事例が続出しました。

NAVERまとめ #セブンカフェの様子 が各店舗の工夫いっぱいで面白い

 そこで、このことが本当なのか確かめるため、わしもこの一週間ほど、出張の時の昼休みなんかに、せっせとセブンイレブンに入ってみました。


2013年10月9日水曜日

【読感】里山資本主義


 発売後わずか2か月で10万部を突破したという、
里山資本主義 ~日本経済は「安心の原理」で動く~(角川oneテーマ21)
をレビューしてみます。

 わしはこの本を8月に書店で見つけ、著者名がわしが敬服した名著「デフレの正体」の藻谷浩介さんだったので、あまり内容も見ずにぱっと買ってしまったのですが、よく見るとNHK広島取材班との共著であり、藻谷さんが実際に書いているのは「中間総括」「最終総括」とあとがきだけで、2/3はNHKのディレクターが書いているので、その意味ではオビにあるように「デフレの正体」のあやかり商法とも思える作りです。

 実は、この違和感は冒頭の「はじめに」の部分でも強く感じます。
 アメリカが中心となった強欲資本主義がグローバリズムの名で世界を席巻した。それは金融工学という疑似科学を駆使したマネーゲームに過ぎず、リーマンショックによって破綻した。これからは経済成長を志向してカネで買える幸福を追う「マネー資本主義」のではなく、身の丈に合ったもう一つの資本主義「里山資本主義」を追求していくべき、といった、よくありがちな内容です。こういう問題設定の仕方が日本人は大好きです。

 しかし、グローバリズムとは世界の圧倒的多数の人口を占める後進国の人民が、経済的な豊かさと繁栄を追い求めることであり、すでに十分豊かになった先進国の国民が忌避できるものではありません。


2013年10月8日火曜日

日本で一番伊勢えびを売るネットショップ・山藤(やまとう)

MIESC

 公益財団法人 三重県産業支援センター広報誌(季刊)MIESCの、2013年秋号の特集は「地域ブランドを生かす発信力」というものです。三重県南伊勢町の活魚貝類の卸売・加工販売業である(有)山藤が取り上げられています。

  山藤の山本社長に、わしは以前お目にかかったことかあります。
  たしか楽天のカンファレンスの会場で、楽天のコンサルタント社員の方から、「楽天市場で一番伊勢えびを売っているサイトの社長さんです。」と紹介された記憶があります。

  MIESCの記事によると、もともと山藤は家族経営で鰹節や魚の干物を製造していました。
 近くにある観光地・伊勢志摩のホテルや旅館に、食材や土産物用として干物の販売を行うようになって順調に業績を伸ばしましたが、現社長の代に替わった際に、固定客が中心の事業スタイルから脱皮する意味も込めて、新たに鮮魚の販売も開始したそうです。

  その販路開拓の一環として、当時黎明期だったインターネットショップも開設したのですが、当初はなかなか売れずに苦労したとのこと。実際にパソコンの前で商品を探している消費者の目線に立ったサイトへと改善を重ねたことで、次第に売り上げを伸ばしました。

2013年10月7日月曜日

三重県の事業者がコメ産地を偽装・・・


 三重県庁と農林水産省東海農政局は、株式会社ミタキライスほか6事業者が共同して、米穀の産地・品種等を愛知県産「あいちのかおり」や三重県産「コシヒカリ」といった銘柄米に偽装したうえ、用途限定米穀(加工用米)の主食用途として販売、虚偽の取引記録の作成等を行っていたことに対して、JAS法第19条の14項第1項に基づく指示、食糧法第7条の3第1項の規定に基づく勧告、及び米トレーサビリティ法違反に係る指導をそれぞれ行ったと発表しました。(10月4日付け)

 三重県の担当者が「こんなに複雑な偽装は初めて。」(毎日.JPの記事より)と語ったというほどの手口は、以下のようなものです。

1)まず、三重県四日市市に本社がある三瀧商事(株)は、取引先の茶製造販売業 稲垣製茶(株)と、(有)榊原商店に協力を依頼。この両社は三瀧商事が支部長を務める全国穀類工業協同組合三重県支部から、玄米茶製造用として必要量以上の加工用米を仕入れ、三瀧商事に販売した。
2)稲垣製茶と榊原商店は伝票上で、その米を加工用米として、三瀧商事の経営者の親族が経営していた(株)ジャパンゼネラルに販売したと偽装。
3)三瀧商事は、ジャパンゼネラルから架空取引で同量の主食用米を仕入れたことにして、加工用米を主食用米として販売した。

2013年10月6日日曜日

新しくなった伊勢神宮・外宮に行ってみた

 皇大神宮(伊勢神宮・内宮)に続いて、昨日、外宮(げくう。豊受大神宮。)でも20年に一度催行される式年遷宮の最重要神事である「遷御の儀」が催行されました。

 伊勢神宮には内宮(ないくう)と外宮(げくう)の2つの社殿がありますが、内宮(祭神は天照大神)は2千年前に伊勢に御鎮座。その後、天照大神より自分の食事の世話をするため豊受大神を迎えて祀るようにとの神託があり、それを受けて豊受大神を祀る外宮が5世紀末に創建されました。
 いわば内宮の「外つ宮(とつみや)」の性格があるわけですが、この二社は歴史的には永らく対立してきました。その原因は、どちらの神格が高いかの争いですが、遠因は両宮の地理的な関係に由来していると言われます。内宮が五十鈴川上流の奥まった谷あいに鎮座するのに対して、外宮は宮川の川原(平地)に鎮座しており、交通の便がいいことから次第に鳥居前町が発展し、両宮の経済的な格差が大きくなっていったからです。(明治政府の神道政策により内宮外宮の対立は完全に終わって融和し、現在は宗教法人の神宮司庁が両宮をお祀りしています。)

 それはさておき、今では外宮は伊勢市の中心部(山田地区)にあり、内宮がやや格式が高く、観光地化しているよそ行きの顔を持つのに対して、外宮は食、ひいては農業、商業などの実利の神様であり、町中にあるために伊勢市民の憩いの場のような顔も持っています。

 遷御が今夜に迫った昨日(10月5日)朝6時半ごろの外宮はこんな感じでした。

 

2013年10月3日木曜日

新しくなった伊勢神宮・内宮に行ってみた

 第62回式年遷宮のクライマックスとも言える「遷御の儀」から一晩空けて、今日、平成25年10月3日から御神体が遷った、伊勢神宮・内宮(皇大神宮)の新宮にお参りしてきました。


 参拝に境内に入れるのは午前5時からのことで少し早めに行ってみたのですが、すでに2000人以上と思われる人々が行列を作っていました。行列は500mくらいありました。
(しかし、実際には行列に並ばなくても午前5時になったら入場はできたようで、わしの周りの皆さんは口々に「何のために並ばされていたんだろう?」とぶつぶつ言っていました。)

2013年10月2日水曜日

伊勢神宮は今、こんな感じ

 本日、平成25年10月2日、伊勢神宮・内宮(ないくう。皇大神宮。)では第62回式年遷宮の「遷御の儀」が執り行われています。
 わしらのような一般庶民は、もちろんこの神聖な儀式を見ることはおろか、内宮の境内にすら立ち入ることができません。
 しかし、何と言っても20年に一度の儀式。次回はわしも皆さんも生きているかどうかわかりません。
 なので、雰囲気だけでも感じようと、自転車漕いで内宮宇治橋前に行ってきました。


 午後8時ごろ、ライトアップされた宇治橋前には、200人ほどの人々と、たくさんのマスコミ関係者が集まっていました。

2013年10月1日火曜日

鳥羽市「海女姿100人キャラバン隊」


 三重県鳥羽市の鳥羽市役所から一般公募していた、
海女姿100人キャラバン隊 の結団式が先月末、同市内で行われたことが報じられています。

 明らかにNHKの朝ドラにあやかったと思われるこの企画は、「御遷宮奉祝 海と愛に育まれた鳥羽の祝祭~鳥羽のあまちゃん100人上京!食と祝の祭典~」と銘打ち、白の磯シャツと紺がすりの腰巻き、白頭巾という海女の「磯着」を身に付けた女性100人が、東京の六本木ヒルズで鳥羽市の観光をPRするというものです。

 キャラバン隊は、10月14日朝8時に海女姿のまま鳥羽駅から近鉄と新幹線を乗り継いで東京へ移動。さらに地下鉄に乗り換えて六本木へ。
 六本木ヒルズでは午後1時半から、鳥羽の「食」や海女文化、真珠などをテーマとして鳥羽市をPR。あわせてイセエビの干物1000匹分や、あわびご飯、タイ串など3200食を振る舞うほか、首都圏から募集した結婚30周年を迎える5組の真珠婚式を行うとのことです。

 読売新聞が海女姿の結団式の模様を写真入で大きく報じているほか、NHKでも全国放送されたので相当大きな反響を呼んでいるようです。

2013年9月30日月曜日

【読感】鉄道忌避伝説の謎


 もう何十年も前のこと。
 国鉄関西本線の伊賀上野駅に降り立った時の印象を、今でもわしはまざまざと覚えています。
 駅前には郷土の偉人である俳聖・芭蕉の像が建つのみで、商店もなく、それどころか民家もあまりない不必要にだだっ広い広場があるだけ。
 はるか遠くの南の方角に伊賀上野城が望め、市の中心地はあのあたりにあって、駅は市街地から北へ数キロも離れていることを知った時、子供のころ確かに学校で教わった気がする「鉄道敷設に反対した結果、町からうんと離れたところに鉄道が通った」という話はこれのことかあ、と納得したのでした。

 ちなみに、伊賀上野には私鉄(近鉄)も通っていますが、これまた市街地のはるか南を通っており、つまりは国鉄も近鉄も両方とも駅がものすごく離れており、せっかく奈良や大阪と直通できる地勢でありながらその恩恵に浴せていません。(国鉄伊賀上野駅と市街地、さらに近鉄伊賀神戸駅を結ぶため、大正になってわざわざ電車が敷設されたほどです(現在の伊賀鉄道)。)

 しかし、この本、鉄道忌避伝説の謎 ~汽車が来た町、来なかった町~ 青木栄一著(吉川弘文館歴史文化ライブラリー)によれば、蒸気機関車が吐く煤煙や火の粉で農作物が被害を受けるとか、鉄道にお客が取られて街道や宿場が寂れるとか言って、鉄道敷設予定地の住民がこぞって反対したという、いわゆる「鉄道忌避運動」は、そのほとんどに物的な史料がなく、伝説、虚構と考えられるとのことです。

2013年9月29日日曜日

高校生国際料理コンクールで相可高校が1位に!

ISSCC

 オーストラリア調理師連盟クイーンズランド州支部(AustralianCulinary FederationQueensland)が毎年実施している、高校生国際料理コンクール(International Secondary Schools Culinary Challenge=ISSCC)が、日本で初めて、平成25年9月23日に三重県で開催されました。

 コンクールには、日本、オーストラリア、ニュージーランド、ニューァレドニア、台湾、タヒチの6カ国・地域の9チーム(1チーム2名)が出場し、日本から出場していた三重県立相可高校食物調理科3年生のチームが総合1位に輝きました。
 相可高校はこの大会に6年前から出場していますが、最高位は第2位であり、総合1位は念願だったとのこと

 相可高校チームのメイン料理は「牛フィレ肉のステーキプロバンス風 焼きリゾットを添えて」というものだそうです。
 報道によると、しょうゆをベースにしたソースが審査員の好評を博したほか、包丁や調理器具の扱いも高い評価を得たと報じられています。(毎日JP リンクはこちら