2017年9月21日木曜日

大阪が名古屋に追い抜かれる

 10年後に東京からのリニア新幹線が開通する名古屋は今、大変な活況を呈しています。特に名古屋駅周辺はリニアを目論んだ再開発ラッシュであり、先日公表された地価調査でも、愛知県内の最高価格である名古屋駅前の大名古屋ビルヂング(1㎡当たり1500万円)が、大阪府内の最高地点である大阪駅前のグランフロント大阪(1㎡当たり1460万円)をわずかながら抜く、「名阪逆転現象」が起きたことが報じられました。
 わしは、名古屋にも大阪にも(きちんと住民票を移して)住んだことがあり、地域性はよくわかっているつもりです。その当時から「大阪はこのままでは東京に負けてしまう」という危機感は、特に政界や財界、マスコミでは強いものがあったと思いますが、一方で、地元の住民にとっては東京への剥き出しの対抗意識は一種の「シャレ」、「ギャグ」であり、人気が上昇してきた大阪のタレントやお笑い芸人はほぼすべて拠点を東京に移し、大阪創業の大企業も次々と本社機能を東京に移していくのを見て、もはや政治的、経済的に大阪の劣勢は挽回しがたいことは内心は認めていたように思えますし、あえて同じ価値観で東京には対抗しない、という心理が働いていたように思えました。
 しかし、そんな大阪人であっても、名古屋にさえ負ける、ということには、ある種認めがたい、今まで体験したことがない強烈な危機感を抱いているように見えるのです。

2017年9月19日火曜日

なぜ三重県民はギフトを通販で買うのか

 敬老の日、9月18日付けの日経MJに面白い記事が出ていました。
 個人消費は伸び悩んでおり、デパートや総合スーパー(GMS)も退潮傾向が止まりませんが、そんな中で市場を拡大させているのがインターネットに代表される通信販売の市場です。この通販市場で47都道府県別に利用動向を調査した結果が日本通信販売協会から公表されたという記事でした。(「通販市場拡大、47都道府県の利用調査」)
 全国の20歳~69歳の男女1万人を対象に行ったというこの調査によると、年間で通販で購入した金額の平均は8万8379円。利用した通販の種類別を見ると、ネット通販が97.9%、カタログ通販が13.2%、テレビ通販が7.2%となっています。
 面白かったのは、通販による購入金額の都道府県別ランキングを見ると、東京都が11万4千円でトップなのはともかく、全国第2位が千葉県(10万9750円)、第3位が宮城県(10万7188円)という順位で、これはネット通販大手の「ゾゾタウン」の本社が千葉県に、同じく「楽天」のプロ野球団の本拠が宮城県にあることと、何らかの関係があるのかもしれないということでした。
 もう一つ、こちらのほうがわしにとって興味深かったのが、「贈り物(ギフト)を通販で買った」人の都道府県別の割合です。なんと我が三重県、堂々の第一位だったのです。


2017年9月18日月曜日

外宮は金剛界、内宮は胎蔵界

***マニアックな内容です***

NHKブラタモリHPより
 週末にたまたまNHKのブラタモリを見ていたら、「高野山と空海」というテーマで金剛峰寺をぶらぶらしていました。高野山にはわしも何度か行ったことがあり、あの険しい山の上にあれだけの町が広がっているのが本当に別世界、異次元に思えてびっくりしたことが思い出されるのですが、興味深かったのは、タモリが壇上伽藍金堂の内陣にある両界曼荼羅について受けていた説明です。
 空海が開祖である真言宗では、世界を(と言うか、宇宙を)、大日如来を中心とした金剛界と胎蔵界の2つで成り立つと説明します。これを図示したのが曼荼羅であり、それぞれに金剛界曼荼羅、胎蔵界曼荼羅があって、この2つはセットになっています。
 説明していたお坊さんは、胎蔵界曼荼羅は物質の世界を表し、金剛界曼荼羅は精神の世界を表していると説明されていましたが、このほかにも金剛界は「知恵」、胎蔵界は「理」を表すとか、さまざまな説があります。
 ところでこの、金剛界と胎蔵界の考え方は、伊勢神宮にも非常に重要な影響を与えていました。仏教を禁忌としていた伊勢神宮ですが、代々の天皇が厚く仏教を信仰するようになると、仏教の影響は否応なく神宮にも及ぶようになります。

2017年9月17日日曜日

道の駅で地元は活性化しているのか

(承前) 道の駅たいじに行ってみた

 先日は、和歌山県太地町に新しくオープンした 道の駅たいじ について訪問記を書いたのですが、ふと、こんなことを考えて太地町の中心地に寄っていくことにしました。
 地図を見ると太地町は、一つの半島がまるっと一つの地方自治体になっていることがわかります。漁業を営む上では、海に突き出しているこの地形は漁場にいち早く船を出せる大変なアドバンテージで、非常に合理的に町が形成されていることになります。
 逆に言えば、観光客を誘客することを考えると、幹線道路や鉄道駅からわざわざ半島の海側、つまり先端に連れて行かなければならず、これは不利な条件になってしまいます。
 道の駅を新たに作ったのも、ここで足を止めさせ、観光資源がある半島部に誘導する目的なのは明白です。ならば、オープンから1カ月たって、太地町の市街地や観光施設はどれほど賑わってきているのでしょうか。

2017年9月16日土曜日

道の駅たいじに行ってみた

 紀伊半島の南端、和歌山県太地町(たいじちょう)の国道42号沿いに、8月11日にオープンした、道の駅たいじ に行ってきました。
 太地町は捕鯨の町として有名で、クジラにまつわる観光資源も多いのですが、近年は反捕鯨を唱え漁民への妨害行使を行う、国際的な環境マフィアが出没し、トラブルが頻発することで知られるようになってしまっている感があります。
 太地町は変化に富んだリアス式海岸を有し、多種多様な水産物が水揚げされています。そうした地元の魚や農産物などを提供するとともに、観光情報も発信する、町のゲートウェイとして建設されたという道の駅たいじ。なかなか工夫が凝らされているとともに、わしなりの発見や感じたことも多かったのでご紹介させていただきます。
 場所は、三重県方面からだと自動車専用道「那智勝浦新宮道路」の太地終点で左折し、国道42号を走って数分のところにあります。(グーグルマップはこちら

2017年9月15日金曜日

十年の計もない

 三重県(庁)が先日、平成29年度の夏休み期間(7月15日~8月31日)の県内主要観光施設の観光客数を公表しました。これによると、調査対象の21施設への来客数は604万9549人となり、対前年比で約31万6800人、5.0%もの減少となりました。
 県の担当課では、夏休み期間中の天候が昨年より14日も雨天が多く、お盆前の8月7日には台風が接近したことなどが減少の主要因と分析しています。これは妥当な見解でしょう。今夏が長雨、悪天候の夏として後年記憶されるであろうことは確実で、こうした気象条件でも県内の観光関係者はむしろ健闘したとさえ、わしは思います。
 その一方で、三重県を代表する観光地であるミキモト真珠島(鳥羽市)は約3万人(13.5%)の大幅減。伊勢神宮(伊勢市)でも参詣者は約102万人(12.6%)の減少となり、昨年5月のG7主要国首脳会議で伊勢志摩地域の観光客が増加した、いわゆるサミット効果も、結局は一過性だったことが図らずも明確になりました。
 しかし、このように観光客数の短期的な増減に一喜一憂することに実は意味はありません。行政が巨額の費用をかけて観光振興に取り組んでいる以上、地元への経済効果が実際にどれほど生まれたのか、観光地に住む人々の生活がどれだけ豊かに、幸福に変化したのか、そのことを振り返ることこそが求められているはずです。

2017年9月14日木曜日

ミカンの皮に認知症予防効果が

 愛媛県が、和製グレープフルーツなどとも称されるかんきつ「河内晩柑(かわちばんかん)」に含まれる成分の中に、認知症の予防効果があると発表しました。平成26年度から愛媛県が、同県内の企業や大学と共同で研究していたもので、河内晩柑の果皮に多く含まれるオーラプテン(AUR)という機能性成分を摂取すると、認知機能低下の原因となる脳内の炎症を抑える働きがあることが分かったとのことです。
 AURは果汁そのものにはあまり含まれておらず、果皮に多く含まれていることから、搾汁の残渣を利用したジュースの商品化を目指して、愛媛県ではJA全農グループの会社と共同で商品開発に取り組んでいく予定。
愛媛県 愛媛かんきつ情報缶 より
 試作のジュースを試飲した愛媛県の中村知事は、「飲みやすくて、すごくおいしい。もう記憶力が良くなってきたかな」と満足げに話しましたが、研究担当者は「毎日継続して飲んでいただかないと効果は出ませんよ」と返し、笑いを誘ったそうです。(産経WEST 和製グレープフルーツに認知症予防効果…かんきつ「河内晩柑」 愛媛、ジュースで商品化指摘を 9月14日付け)/>